オランダで人体に有害な殺虫剤を意図的に使用して汚染された卵が問題になっています。

それらの卵は
オランダだけではなく、
ドイツ、フランス、英国、ベルギー、スイスなどに拡がり
販売停止となりました。

オランダの鶏舎では、少なくとも1年以上前から、
殺虫剤であるフィプロニルを他の殺虫剤と違法に混ぜて使用していました。

この問題が発覚したオランダでは、
約 180の養鶏農場が一時操業停止となり、
7つの養鶏農場は閉鎖されました。

写真は廃棄される卵たち
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フィプロニルは、
鶏のシラミやダニ駆除目的で使われる化学物質です。


フィプロニルは
ごく微量であれば人体に「直ちに大きな影響はない」との発表でしたが、
その後、
特定のシリアルナンバーの卵からは
人に急性毒性を引き起こすレベルのフィプロニルが発見されてしまいました。


オランダでは
年間110億個の卵を生産し、
その65%が、主にドイツなどの他国へ輸出されているために
ドイツのスーパーからも卵が消えました。

スーパー大手チェーンの中には、念のために消費者の安全を考慮して
すべてのメーカーの卵を撤去、処分したところもあります。


現在
オランダでは多数のニワトリが殺処分される可能性も出てきています。


以前
韓国でも糞尿に汚染された卵を9年間に渡って流通させて
養鶏業者と加工業者が隠蔽工作をしていたことが
発覚しました。


食べ物を扱う業者が
消費者や動物たちの健康よりも
自分の利益だけを追求した場合
このような悲劇が起こってしまいます。




汚染された卵を食べる人もたいへんですが、
殺虫剤まみれのまま卵を産み続ける鶏はもっとたいへんです。


通常鶏は
120日齢くらいから450日齢くらいまで卵を産ませ続けます。
それには
日照時間を照明を使って無理やり調節することも行われています。

さらに
450日齢を過ぎても
もっと卵を産ませる方法もあります。

450日齢を過ぎた鶏を
およそ2週間もの間、餌や水をほとんど与えないでおきます。
すると鶏は、餌の少ない冬になったと体が判断してしまい、換羽します。
こういった方法で強制的に換羽させると
再び卵をよく産むようになります。
もちろん親鳥の身体は弱ります。


日本人は卵も鶏肉も大好きです。
でも
ほとんどの人は
その卵や鶏がどうように作られているかを知りません。

自分の健康を考えたとき、病的な環境で病気になった動物を食べたいと思うのでしょうか?



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