お箸。

私たちの食事に欠かせない大切な道具です。

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お箸は
日本独特のものではなく、
世界の約3割の人がお箸を使い、4割が手、残り3割の人がナイフ・フォーク・スプーンを使って
食事をしているとの統計があります。



次の写真は、
病気やケガ、そのほかに理由で
手が自由に使えなくなってしまった人のために開発されたお箸があります。

宮保克行さんという方が作っている美しく機能的で素敵なお箸です。

img_aibowmiyabow.com

「単なる食事の道具ではなく
人生を変える道具です。」(愛bowとはから)
aibou_lineupmiyabow.com

一人一人の手の状態に応じて
オーダーメイドもしてくれるそうです。

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こういうお箸が出来たから
再び
お箸を使うことができる人たちもたくさんいるはず。
箸aispoon-tamago.com

素晴らしい箸を作る
宮保さんのウェブサイトはこちらからどうぞ。
mainvisual1 miyabow.com

こういったさまざまな人の目線から考えられた道具で
もう一度、お箸を使うことができる。





お箸。
これは
もともとは1本の竹をハサミのように曲げて
その両端を使って
物をつまんだり、突き刺したりして利用していたようです。

だから「はし」と呼ばれています。

でも
出土数から見ると
主に祭祀などに使われて
一般的には手を使って食べていたとも言われています。



それが
聖徳太子の時代になって、
中国からの使節団を迎え入れることになりました。


すでに中国では現代のような二本に棒のお箸が一般的でした。
棒が二本になることで、
より機能的に使いやすくなるからです。


聖徳太子は、
中国のお箸に習い、
日本式のハサミ型をやめて、
二本式のお箸の使い方を
使節団を迎える歓迎団の皆に特訓させて
二本棒のお箸を広めたと伝えられています。




現在の日本では、
食事だけでなく、
亡くなって遺骨になってからも
お箸のお世話になります。





お箸にまつわる好きな言葉に
「箸よく盤水を回す」というものがあります。



丸い器の中に水が満たされています。
この中にお箸を入れて
ゆっくりと
一定方向に円を描くように
かき回していきます。


すると
最初は、お箸だけが回っていたのが、
次第に水もお箸と同調して回り始め
最後には
器の水全体がお箸と一緒に回っていくという話です。


どんなことをするのも
これと同じこと。

つまり、
誰でも
何かを始めるときには
たった一人で始めます。

でも
継続していくうちに、
絶え間なく努力し続けているうちに、
周囲に影響を与え、
多くの協力者や仲間が集まりはじめ
最終的には
素晴らしいことを成し遂げることができる。






もう一つ、箸にまつわる好きなお話。

以前当ブログでもご紹介した
天国と地獄のお箸の話をもう一度
転載しておきます。

「地獄と天国のお箸」
というお話があります。

地獄には
大きなテーブルがあり、
美味しそうな食事がたくさん並んでいます。

食事の時間になると
地獄の住人たちがやってきます。

彼らは、
目がギラギラして、やせ細り、いつでも餓鬼のような怖い顔をしています。

食事は
箸で食べなければなりません。

ところが、
食事用の箸は、
とても長いのです。

箸があまりに長すぎて
自分の口に料理を運ぶことが不可能なのです。

地獄の住人たちは、
結局何も口にすることが出来ずに、
お互いにののりしあいながら
テーブルから離れていきます。



一方で、
天国にも
地獄と同じように
大きなテーブルがあり、
美味しそうな食事がたくさん並んでいます。

食事の時間になると
天国の住人たちがやってきます。

彼らは、
目がキラキラして、幸せに満ちて、いつでも笑顔で優しい顔をしています。

食事は
やはり 
箸で食べなければなりません。

そして
食事用の箸は、
地獄と同じように 
とても長いのです。

でも
天国の住人たちは、
その箸を使って
とても美味しそうに料理を食べます。
 

地獄の住人たちと唯一違うところは、
天国の住人たちは
その長い箸を使って、
テーブルの向かい側の人同士で、
美味しい食事を食べさせ合っているのです。


地獄では自分のことしか考えないので、
相手に食事を食べさせようなどとは
考えもしません。

天国では、
お互いのことを思いやっているので、
お互いに食事を与え合うのです。



全く同じ条件にいても
心の在り方で
世界は大きく変わりますね。




日本の食卓では、
自分専用のお箸というのが決まっています。

日本人なら誰もが持っている大切に使いたい道具の筆頭です。



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