モンゴリアン・バンホール.


かつて
モンゴルの遊牧民には欠かせない相棒として
モンゴリアン・バンホールがいました。


立派なタテガミを持つ大きく優しく強い犬です。

nngobankhar.org



昔は
モンゴルの牧羊犬といえば
そのほとんどが
モンゴリアン・バンホールだったという時代もあったようです。


バンホールがいるときには、
オオカミも家畜に近寄れないのです。


オオカミは、バンホールよりも小さく慎重だったからです。

さらに
バンホールは

ユキヒョウのような大きな動物に対しても
ひるむことなく立ち向かう勇気がありました。


放牧を生活の糧にしているモンゴル人にとっては
守り神のような存在でした。





そしてバンホールは
牧羊犬の役割だけではなく
モンゴルの伝統的な風習には欠かせない存在でした。



人が病気になると
バンホールの毛が治療に使われ、
雨ごいなどの神聖な儀式にもバンホールは参加していました。


モンゴルでは
バンホールは、他の動物とは別格の存在。


人間と同じ魂を共有しているため、
バンホールが亡くなって埋葬する場所は
神々により近い山の頂上が選ばれました。


それだけ
大切な存在だったのです。


ところが
モンゴルが旧ソ連の衛星国だった1960年代に
大量虐殺が行われました。

時代の波にのまれて
人々は盲目になってしまったのでしょう。

その結果
バンホールは
絶滅寸前に追い込まれてしまいました。






現在は、
モンゴルの伝統を復活させるために
モンゴリアン・バンホール・ドッグ・プロジェクト(Mongolian Bankhar Dog Project)が立ち上がっています。


モンゴリアン・バンホールを救い、復活させることは
モンゴルの文化を復活させ
忘れかけたモンゴルの精神を再び復活させることになるのです。



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