オオカバマダラ。

渡り鳥のように
渡りをする蝶。

米国ロッキー山脈の西にいる蝶「オオカバマダラ」が、
絶滅寸前の状態
であることが
最新の調査で判明しました。

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カリフォルニア州の越冬個体数と歴史的な推定を合わせて
新たな統計モデルを使って解析したところ、
西部側の個体数は30万前後。

1980年代には1,000万ほどの生息数だったので
90%以上の激減という結果でした。

現在の傾向が続いた場合には、
米国西部のオオカバマダラの絶滅確率は、
今後20年間で63%、
50年間で84%と推定されました。


渡ってくるメキシコ側の数も
次のグラフの通り激減です。

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米国中部にあるオクラホマ州では
アメリカ先住民族の七つの部族が
オオカバマダラを救うために
立ち上がりました。
(ひかたま:北米先住民がオオカバマダラの保護を表明



蝶は、
周囲の環境の変化にとても脆弱です。


英国での蝶の調査でも
気候の変動に弱い種は、
このまま対策がなされなければ、
2050年までに絶滅してしまう
という報告が発表されたばかりです。
(ひかたま:英国で蝶が記録的に減少


蝶は、
生態系にとても重要な役割を果たしています。


激減の主な原因は、
開発による生息地の破壊、
森林伐採、
気候変動、
農薬の使用増加など。


そのほとんどが
人為的に防げるはずのものです。

もしも
人類が
50年間で84%の確率で絶滅だとしたら
必死になって対策するはず。

では
蝶は?


バタフライ効果
という言葉があります。

蝶がはばたくと、その空気の変化が
やがては大きな気象に影響していくという理論です。
些細な変化が、全体にはとても大きな変化となって現れてくる。

多くの人が
オオカバマダラが絶滅しても
自分には影響が無いと思っています。
でも、
この蝶によって花粉が媒介される植物は大きな影響を受け、
それに連鎖して
他の植物にも影響が出始めます。
それはやがて
生態系全体に影響が及ぶようになっていくことでしょう。

いまならまだ
防ぐことは可能。


「バタフライエフェクト」という映画もあるようです。
シリーズ化されています。
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第一作は
過去に戻れる能力を知った少年が
過去を変えることで未来が変わることを体験してしまう映画です。







私たちは
過去を変えるのではなく
現在の状況を変えることができます。


50年後にも
オオカナマダラが
たくさん飛んでいることを願っています。





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