ドラえもんのポケットからは
いろいろと便利な道具が出てきます。

もしも
のび太くんが
お医者さんだったら、
ドラえもんに頼んだ道具によって
医療分野はものすごい進化を遂げるでしょう。




でも、
ドラえもんがいなくても
夢のような道具は
医療分野でも
次々と登場しています。



さて
がんの切除手術では
すべてのがんを取りきることが理想です。

でも
どこまでがんが拡がっているのか
わからないこともあります。



がんが
正常組織に浸潤していると
正常組織とがん組織の区別が
肉眼ではつかないこともあるのです。


時には
組織を切り取り、
手術中の患者さんに麻酔をかけたまま
急いで病理検査を行い
その間
手術途中で待機するということもあります。




今回
米国テキサス大学オースティン校の研究チームが、
手術中にがんかどうかがわからない組織に対して
その部位に当てるだけで、
たった10秒でがんかどうかを特定できるペン型の装置を開発しました。


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このペン型の装置は「MasSpec Pen」。

この使い捨てのペンは、
質量分析計に接続されています。

その質量分析計が
物質の化学組成や質量組成を分析するのです。

ペンの先端部分を組織に当てると、
小さな水滴が放出されて、組織に約3秒留まります。

pendailymail.co.uk

この水滴中に組織からの分子が溶け込みます。

pen4dailymail.co.uk


その組織の溶け込んだ水滴を
再びペン先から質量分析計に送ります。
その結果が
コンピュータ画面に分析結果が表示される仕組みです。
pen5dailymail.co.uk

画面の左側が正常組織、
画面の右側ががん組織です。


大きく違いが見られます。
pen2dailymail.co.uk



今回の研究では、
乳がん、
肺がん、
甲状腺がん、
卵巣がん
の患者から提供された253つの組織を用いて
「MasSpec Pen」の精度を検証しています。

その結果、
感度は96.4%、特異度は96.2%で、
全般的な精度は96.3%と極めて高いという結果が出ました。

さらに、
甲状腺の腫瘍が悪性か良性かを判別し、
肺がんの組織学的な分類に関しても特定することが可能でした。


乳がんや膵がん、脳腫瘍など
特に周囲の組織に浸潤しやすいがんでは、
肉眼では正常組織との見分けがつきにくいものも多くあります。

肉眼でわからなくても
このペンを使用すれば、
がん組織を残らず切除することが可能になります。

これによって
再手術の危険性を
大きく減らすことができます。


このペンがあれば
手術中に病理検査を実施することもなくなり
手術時間が大幅に短縮する例もあるかもしれません。

近いうちに
実用化されることでしょう。




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