コロンビア川。
北米カナダのブリティッシュコロンビア州と
米国北西部を流れる川です。

ここは
かつて
秋になると大量の鮭が遡上していた場所です。

昔は、
毎年1千万から1千6百万匹の鮭が遡上していたと推定されています。


その後
白人が入植してきて、鮭を大量に捕獲しはじめ
1866年に鮭の缶詰工場を創業したことによって
鮭の遡上数が激減。

1908年には、
米国大統領セオドア・ルーズベルトが、
鮭の遡上は25年前と比べるとほんの僅かにすぎない
と語っています。

さらに
減少傾向が続きます。

20世紀からは
河川の開発が行われ
鮭の生息地の徹底した破壊が行われました。

1957年には
ザ・ダレス・ダムの建設によって、
北米で最も鮭の漁獲量の大きいと言われていたコロンビア川のセリロ滝は
川底に消えました。
先住民の漁場コミュニティが完全に失われた年となりました。




そして

あれだけ大量にいた鮭が、
川から消えようとしています。


今年は
初めて
漁網に中に
1匹の鮭も入っていないことも起きています。


今までは
ありえなかったこと。


clunseattletimes.com



以前もこのブログでご紹介したように
鮭の減少によって
オルカたちがすでに飢餓状態になっています。


ひかたま:オルカの飢餓状態とダムによる自然破壊


コロンビア川の鮭の生息数は
この20年で最悪となりました。
bad-news-Wseattletimes.com


鮭の漁場を完全に破壊した米国政府は
先住民族に補償金を支払いました。

でも、
それと引き換えに
失ってしまったものは
とても大きかったのです。



“最後の木が切り倒され、
最後の川が汚染され、
最後の魚まで獲り尽くされて、
ようやく気づくだろう、
お金は食べられないということに”

アメリカ先住民クリー族

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私たちは
いまだに
学ぶことなく
同じような自然破壊を各地で続けています。




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