モウセンゴケ。
北半球の高山や寒冷地の
沼地、池や川のそばの湿地帯に生育する食虫植物です。
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葉はほぼ円形で、
葉の表面には、
触手のような形をした赤く長い腺毛を持っています。
この腺毛の先端には分泌腺があって、
キラキラ光る粘着性の物質を小さな水滴状にして、
甘い香りを出して
虫をおびき寄せます。
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この粘液に虫がくっつくと、
腺毛と葉がそれを包むように曲がって
無視を包み込み、
虫を消化吸収していきます。
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虫に腺毛が巻きつくのに
24時間ほどかかります。
そして、
その後2日間かけてゆっくりと栄養分を吸い取っていきます。
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腺毛から出る粘液には、
動物の胃から出る消化酵素pepsinに近い成分のプロテアーゼが含まれています。
モウセンゴケは、
一つの個体で20~30の葉を持っていますが、
一匹の虫を捕まえれば、
数年分の養分に相当すると言われています。
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この植物に日が射すと、
腺毛の分泌物がより多く出て、
葉があたかも露で濡れているように見えます。
学術名のDroseraの名の由来は、
ラテン語のdrosos(雫)から来ています。
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モウセンゴケは、
16世紀には結核、気管支炎、肺炎、喘息、百日咳など
呼吸器系疾患の治療に使われていました。
民間療法でも、
この植物のエキスは、
結核や痙攣性の咳、百日咳の治療薬として使われていました。
現在では花粉症やアレルギーによる炎症を抑制する物質を有していることも判明しています。
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中医学では
この植物を円葉茅膏菜エンヨウボウコウサイと称し、
全草が生薬として利用されています。
主に
消化器系疾患、呼吸器系疾患、小児の栄養不良などの治療に用いられます。
ホメオパシーでも
主に呼吸器系に強く作用し、
特に咳の治療に使用されます。
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虫を食べるところから
一見残酷な植物のように思われがちですが、
実は
ほとんどの栄養は
光合成でまかなっています。
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モウセンゴケは
虫を食べることにより
吸収する栄養素よりも多くのエネルギーを
虫を食べることで費やしてしまうといわれています。
実際に
虫を食べてしばらくたつと
植物はエネルギーを使い果たし
ゆっくりと
枯れていくことも観察されています。
では
何故
そこまでして
虫を食べるのか。
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虫を食して栄養を蓄えながらも
自らはエネルギーを使い果たして枯れることによって
その土壌には多様な養分を残すことができるのです。
つまり
自らを犠牲にして
その場の土壌を肥沃にしてでも、
子孫や周囲に生育する植物たちのために
湿地帯をよりよい未来へと繋いでいく仕組みが
この植物の中にも組み込まれているようなのです。

私たち人間はどうでしょうか?
今の世界を見る限り
未来の世代へとよりよい土壌を作るよりも
己の欲望中心に
未来の世代へと大きな負の遺産ばかり残し続けています。
環境も
国の財政も
さまざまな制度も
すべてツケにして
未来を犠牲にしています。
モウセンゴケが
今の人間の行状を知ったら
あきれてしまうでしょう。

モウセンゴケは
日本でも
北海道から九州までの湿地帯に自生していますが、
多くの場所で絶滅が危惧されています。
未来のために
土壌を良くしても
人の開発という名の破壊には太刀打ちできません。
(参考文献:臨床家のためのホメオパシー・マテリアメディカ)
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北半球の高山や寒冷地の
沼地、池や川のそばの湿地帯に生育する食虫植物です。

葉はほぼ円形で、
葉の表面には、
触手のような形をした赤く長い腺毛を持っています。
この腺毛の先端には分泌腺があって、
キラキラ光る粘着性の物質を小さな水滴状にして、
甘い香りを出して
虫をおびき寄せます。

この粘液に虫がくっつくと、
腺毛と葉がそれを包むように曲がって
無視を包み込み、
虫を消化吸収していきます。

虫に腺毛が巻きつくのに
24時間ほどかかります。
そして、
その後2日間かけてゆっくりと栄養分を吸い取っていきます。

腺毛から出る粘液には、
動物の胃から出る消化酵素pepsinに近い成分のプロテアーゼが含まれています。
モウセンゴケは、
一つの個体で20~30の葉を持っていますが、
一匹の虫を捕まえれば、
数年分の養分に相当すると言われています。

この植物に日が射すと、
腺毛の分泌物がより多く出て、
葉があたかも露で濡れているように見えます。
学術名のDroseraの名の由来は、
ラテン語のdrosos(雫)から来ています。

モウセンゴケは、
16世紀には結核、気管支炎、肺炎、喘息、百日咳など
呼吸器系疾患の治療に使われていました。
民間療法でも、
この植物のエキスは、
結核や痙攣性の咳、百日咳の治療薬として使われていました。
現在では花粉症やアレルギーによる炎症を抑制する物質を有していることも判明しています。

中医学では
この植物を円葉茅膏菜エンヨウボウコウサイと称し、
全草が生薬として利用されています。
主に
消化器系疾患、呼吸器系疾患、小児の栄養不良などの治療に用いられます。
ホメオパシーでも
主に呼吸器系に強く作用し、
特に咳の治療に使用されます。

虫を食べるところから
一見残酷な植物のように思われがちですが、
実は
ほとんどの栄養は
光合成でまかなっています。

モウセンゴケは
虫を食べることにより
吸収する栄養素よりも多くのエネルギーを
虫を食べることで費やしてしまうといわれています。
実際に
虫を食べてしばらくたつと
植物はエネルギーを使い果たし
ゆっくりと
枯れていくことも観察されています。
では
何故
そこまでして
虫を食べるのか。

虫を食して栄養を蓄えながらも
自らはエネルギーを使い果たして枯れることによって
その土壌には多様な養分を残すことができるのです。
つまり
自らを犠牲にして
その場の土壌を肥沃にしてでも、
子孫や周囲に生育する植物たちのために
湿地帯をよりよい未来へと繋いでいく仕組みが
この植物の中にも組み込まれているようなのです。

私たち人間はどうでしょうか?
今の世界を見る限り
未来の世代へとよりよい土壌を作るよりも
己の欲望中心に
未来の世代へと大きな負の遺産ばかり残し続けています。
環境も
国の財政も
さまざまな制度も
すべてツケにして
未来を犠牲にしています。
モウセンゴケが
今の人間の行状を知ったら
あきれてしまうでしょう。

モウセンゴケは
日本でも
北海道から九州までの湿地帯に自生していますが、
多くの場所で絶滅が危惧されています。
未来のために
土壌を良くしても
人の開発という名の破壊には太刀打ちできません。
(参考文献:臨床家のためのホメオパシー・マテリアメディカ)
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