最近いろいろな異変が起きている南極ですが
今度は
南極のウェッデル海を覆う氷に、
北海道に匹敵するほどの大きさの巨大な穴が発見されました。

polynyaNASA

このような氷で囲まれた海水域に形成される穴は、
ポリニア
と呼ばれています。

今年形成された巨大なポリニアは、
最大で約7万7000km²

これは
九州の面積36,750 km²の2倍、
そして
北海道の面積83,450 km²に匹敵するほどの大きさです。



ウェッデル海はこの領域です。
800px-Antarctica_6400px_from_Blue_Marble



これだけ巨大なポリニアが観測されたのは
1970年代以来では
初めてです。


この付近の南極海は、
深海の海水温が表面の海水よりも温かくなります。
そして塩分濃度も濃いのです。
そのため、
海流によって温かい海水が表層に運ばれてくると、
海峡などの地形や季節風などの影響で
海面を覆っている氷の一部を解かしていきます。
そうするとポリニアが形成されていきます。

Katabatic-wind_hgwikipedia


一度穴が開いた場合、
穴の中の海水は大気に触れ続けることになるため、
新しい氷の層はできにくくなります。

冷たい大気に触れて冷やされた水は沈んでゆき、
深い部分で温かい海水に触れて再び温められるというサイクルが続きます。


polynya (1)newtonscienze.blogspot.jp



これは
今回の巨大なポリニアの衛星写真です。

soccompolynyaimage-1soccom.princeton.edu

何故急にこのような大きなポリニアが形成されたのかは
まだ解明されていません。


南極では
近年苔の成長が3倍にも加速されていることも判明しており、
ゆっくりと大きな変化が起きていることは確実です。



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