他の国へ行くと
その土地特有の生き物たちに出会います。

オーストラリアではカンガルーやコアラとか
ボルネオではオランウータン
ケニアではゾウやキリン
コンゴではゴリラ
など。

でも
世界中どこに行っても
日本と同じように見られる生き物もいます。



それは
ウスバキトンボ

薄羽黄蜻蛉


全世界の熱帯・温帯地域に広く生息しています。


もちろん日本でも生息数は多く、
日本で最も普通に見られるトンボの一品種です。

その割には地味で
あまり名前は知られていません。
Wandering_glider_(Pantala_flavescens)wikipedia

このトンボは、
極端な気候の場所を除くと
世界中ほとんどの地域に生息していたのです。



この世界地図の赤い部分が生息域です。

本来は、熱帯や亜熱帯に生息するトンボなのですが、
温かい時期になるとはるばる遠くまで飛来してきます。
日本には、初夏になると南の国から飛来して、
北に向かって生息域を広げますが、
寒さには弱く、
冬は越せないまま死んでしまいます。
svgwikipedia



ウスバキトンボが
これだけ世界中にいる理由。


それは
このトンボが、
実際に世界中を飛んで移動しているためであることが
遺伝子解析による研究の結果、示されました。


このトンボは
とても華奢で
一見とても弱そうに見えます。


でも
その身体の軽さを活かして
とても長距離を飛行する能力に長けているのです。


過去の研究でも
このトンボが広大なインド洋を横断していることが判明しています。

新しい研究では、
日本、韓国、インド、カナダ、米国、ギアナに生息するウスバキトンボの個体を採集し、
遺伝子パターンを解析し、
どのくらいの違いがあるのかを確認しています。

その結果、
異なる世界中の地域におけるウスバキトンボの遺伝子は
非常に類似していることが判明しました。


これは、
大陸間を飛んでいなければ
同じ遺伝子パターンを共有出来ないことから
世界中を飛び回る能力を備えていることを意味します。


ウスバキトンボは、
あの小さく華奢な体で
少なくとも7100km
飛翔している可能性が示されました。

東京から
大阪まで、 400km。
札幌までは、830km。

上海までは、1780km。
シンガポールまでは、5330km。
ブリスベンまで7170km。
シドニーまで7840km。
モスクワまで7490km。
テヘランまで7670km。
バンクーバーまで7560km。

たった数グラムしかない小さく華奢な体で
こんなにも長い距離を飛んでいくのでしょうか。


強さと弱さ

それは決して見た目だけではなく
優れた身体能力と
それを支える
驚異的な精神力。

高山植物もそうでした。
とても小さく可憐な花が
人が存在できないほどの過酷な環境で咲き誇っている。

(ひかたま:高山植物に学ぶ強さ:疾風に勁草を知る




野山で
普通に見かける小さなトンボさん。

Pantala_flavescens_001_stdwikipedia/ウスバキトンボ

トンボはとても美しい生き物。
日本では縁起物です。

さらなる
敬意を払って見てあげたいですね。




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