プランクトン。

海の中には無数の小さな生命たちがいます。


海の生態系には必要不可欠の存在です。
Plankton-Slider-1920plankton-planet.org


当ブログでも一滴の海水にどれだけのプランクトンがいるのか
という記事を書いたことがありました。

ひかたま:海水の中の生命


この写真は、海の波のしぶきの顕微鏡写真です。

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そしてその説明模式図
sealifekeyDM0511dive-shield.us

カニの赤ちゃん
シアノバクテリア類
珪藻
カイアシ類
ヤムシ
魚の卵
マリンワーム

海洋生物の撮影を行っているDavid Liittschwager氏が撮影した写真です。
こんなにたくさんの生き物がいるのです。


プランクトンは
海中を海の流れによってただ漂っているかのように見えますが、
ちゃんと自力で泳いでいるものも多いのです。



米国の研究者らが
極小のプランクトンたちの動きが
海に与える影響を調べた研究があります。




研究には
「アルテミア・サリーナ (Artemia salina)」を用いました。
日本でも昭和40年代に流行した「シー・モンキー」です。

昔育てた人も多いと思います。

1200px-Artemia_salina_2wikipedia


アルテミア・サリーナは
飼育が容易で泳ぎ様子が海に大量にいるオキアミに類似していることから
実験に採用されました。

アルテミア・サリーナは、
光に向かって移動する走光性が強い生物のため、
動きをコントロールすることも容易なのです。


実験では
アルテミア・サリーナの動きによって発生する水流を確認するため、
銀メッキを施した中空ガラス玉を入れて観察しています。

その結果、
アルテミア・サリーナの泳いだ跡に出来た水流は、
アルテミア自身の体長よりもずっと大きく、
水流によって
ケルビン・ヘルムホルツ不安定性による渦が出来ていました。


この結果から、
小さなプランクトンの移動は、
小さな海流を生み出し、

それが
大量のプランクトンになると

より海流を生み出し
大海の海水中の物質の攪拌や気候にも十分貢献することが推測されました。






とても小さな一歩が

とても大きな流れの形成に貢献している。

この宇宙の法則ですね。



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