現在
フランス、英国、アイルランドなどに到来中の
冬の嵐「エレノア(Eleanor)」の被害が続々と報告されています。
フランスでは、
アルプス山脈の雪崩警報が最高レベルに引き上げられました。

storm-eleanor-15-00-utc-january-2-2017watchers.news

エレノアの影響で
これまでに5人の死亡が確認されています。

Storm-Eleanor-cyclone-weather-alert-1179805express.co.uk

エレノアは女性の名前です。

こういった暴風に
人の名前を付けることを始めたのは
米国のようです。


人の名前を付ける以前は、
大きなハリケーンにのみ
上陸地に因んだ名称をつけていました。


その後
1941年になって
「Storm:嵐」という小説が出版され
その中で出てくる嵐にMariaという女性名がつけられていました。
その影響で
第2次世界大戦中には、
米国の軍人たちは、暴風雨に妻や恋人の名前をつける習慣が定着しました。

それがきっかけになり、
1950年代から
太平洋で発生したハリケーンに名前を付けて識別するようになりました。

その後
女性の名前だけ付けるのは性差別に当たるとして
1979年からは
女性男性の名前を交互に付けるようになりました。


ちなみに
台風にも名前が付けられるようになったのは
これより
ずっと後のことです。



2014年には
米科学アカデミー紀要(PNAS)に
「女性の名前を付けたハリケーンは被害が大きい」
という学術論文が掲載されました。

"Female hurricanes are deadlier than male hurricanes" 

Kiju Jung, Sharon Shavitt, Madhu Viswanathan and Joseph M. Hilbe. 

ggpnas.org





この研究では、
1950年~2012年までに米国に上陸したすべてのハリケーンについて
その名称と死者数を調べています。


例外的に
1957年のオードリーと2005年のカトリーナは
被害規模があまりに大きすぎるために除外されています。
(どちらも女性名ですが)


その結果、
男性名のハリケーンにくらべて
名前が女性名のハリケーンは、
死者数が約3倍にのぼっていることが判明しました。


特に
ベル ( Belle) やシンディー (Cindy) など、
女性にしかつけない女性的な名前である程その死者が多い傾向がありました。



さらに
この研究では、
追加調査として
架空のハリケーン名を提示して、
どちらの方が危険に思えるかを調べています。

その結果、一般的に女性名の方が
男性名よりも
より穏やかな印象を持つという結果になりました。

この研究の考察では
男性より女性の方が穏やかで優しいと言う先入観が避難や対策がおろそかになってしまうのではないかと
考察されています。



どうなのでしょうか・・。


今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いします。

人気ブログランキング
君が代から神が代へ 上巻
森井 啓二
星雲社
2017-12-18