ギンナガゴミグモ。

ギンナガゴミグモは
鳥のうんこそっくりに
擬態することができるクモ
です。


日本、中国、台湾、韓国に生息しています。

ゴミグモ属は
とても繊細な巣を作る事で知られています。

ギンナガゴミグモは
巣の中央部に同心円状に糸を張って、
その中央部に鳥の糞に似せたものを作ります。

そして
その上にいるクモが合わさると、
鳥の糞そっくりにみえるのです。

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鳥の糞に似せて擬態する昆虫は結構多いのですが
ギンナガゴミグモの擬態は
その中でも最も似ています。

ギンナガゴミグモの巣を調査した研究結果では、
鳥の糞に似せた部分である巣の中心部の直径は、
巣をつくる場所に実際に落ちている鳥の糞の直径とほぼ同じ約6mmである事が判明しています。


このクモは、
その土地に住む鳥の糞の形状や大きさまで
完璧にコピーしているのです。



鳥の糞に似せるだけで
命が保障される・・・
昆虫の生き残り術はすごいものがあります。



擬態するのは
人間も一緒です。




戦国時代から江戸時代にかけて
忍者が他の領地に忍び込む時も
まさか忍者の格好のままでは捕まってしまうので、
擬態することが一般的でした。


各地の大名や幕府は、
怪しい人物が領地に入ってきたら通報するよう、
関所を作り、見回り役を配置して、警戒していました。

豊臣秀吉は、
治安維持を名目に
五人組という組織を下級武士や農民たちに作らせて、
関所で見逃している不審者の通報制度を作りました。
徳川家康も、
そのアイデアを受け継いで、十人組を組織していました。

彼らは
よそ者の中から不審者を細かく見つけることができるからです。


そのような状況で
忍者たちは「六法出」と呼ばれる6種類の擬態で
潜入していました。

それは
「僧侶」、「山伏」、「虚無僧」、「旅芸人」、「猿楽師」、「商人」です。
これらの職業は
怪しまれにくかったようです。

一説によると
「おくのほそ道」を書いた俳人松尾芭蕉
実は忍者だったという学説があります。

俳人であれば、全国どこの領土に入っても
怪しまれにくいからです。

もちろん
武士・町民・百姓といった普通の格好での潜入もあり、
これらへの擬態は「常の形」と呼ばれていました。


忍者には
目的の領地に潜入した後の
情報収集のための秘伝もあります。

それは
今も昔も変わらない方法です。

CIAなどの諜報機関が
日本を含め海外で行う手法が
はるか昔の日本でも行われていたのです。





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