ボーダーコリー。



以前このブログでも
ボーダーコリーの遺伝子疾患を取り上げました。
(ひかたま:ボーダーコリーのTNS(捕捉好中球症候群)


今回は
ボーダーコリー虚脱症候群
Border Collie Collapse:BCCです。

BCCは、運動中に突然休憩したり、ふらついたり、虚脱状態になるのが特徴です。

運動誘発性虚脱exercise induced collapse (EIC)とも呼ばれています。

b1rapidfirebordercollies.com



BCCは、ボーダーコリーに多発するといわれていますが、
他の犬種でも認められています。
ケルピー、オーストラリアン・キャトルドッグ、シェットランドシープドッグ、オーストラリアン・シェパード、ベアデッドコリー、ベルジアン・シェパード・タービュレンなどでも報告例があります。


主に
ボーダーコリーに発生し、
20℃以上の気温の時に
激しい運動中(運動開始から5~15分後)に突然ふらついたり、座り込んだり、虚脱状態になる
5~30分ほどで完全に健康体に戻る。
ことが主な特徴です。

運動をしていないときにはとても健康体に見えます。
お散歩程度の運動では発症しません。








現在このBCCは、
米国のミネソタ大学、カリフォルニア大学サンディエゴ校、カナダのサスカチュワン大学で詳細な研究が進められています。

血液検査や心臓機能検査、体温や呼吸、筋電図、遺伝子の変異など
さまざまな項目が検査されていますが、
いまだにはっきりとした原因はわかっていません。


ミネソタ大学では
飼い主さんからの報告も集めています。
報告書はこちら

pattivetmed.umn.edu




BCCのような症状が見られた場合、
早い回復のためにまず体を冷やすこと
そして一度発症してしまった場合には
暑い気温の中での運動を止めること
です。






こちらも
ひかたま:ボーダーコリーのTNS(捕捉好中球症候群


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