どんな人でも
無意識に左右のどちらかを好む傾向
があります。

棚に陳列された商品の購入するときも
トランプのババ抜きのときにも
右側を選ぶ人は多いようです。

これは
「右側選択バイアス」
といいます。

さまざまなところで
無意識に行われています。


そういう左右の偏向について研究する論文を発表する医学雑誌もあります。
「Laterality: Asymmetry of Body, Brain and Cognition」
です。

ここでは
飛行機の論文について
ご紹介します。

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右側で飛ぶ:飛行機の座席を選ぶときの左右の好みについて」


hhtandfonline.com


クイーンズ・マーガレット大学心理学とエジンバラ大学人間認知神経科学の合同研究チームが
飛行機の座席の好みについて
調べています。

被験者は、21-31 歳の32人 (女性21、男性11) 
31名の視力は正常です。

今回の実験では、
インターネットで飛行機の座席を予約する時と同様に、
コンピュータ上に機内座席表を表示して
自分が座りたい席を選択する方法をとっています。

被験者たちは、
32機種の飛行機で座席を指定してもらい、その傾向を調べています。

その結果、
明らかに機内の右側の座席を好む傾向が確認されました。




また
「空間作用バイアス」
というものもあります。
そこには
右向きと左向きの動作が人にどのように解釈されるかというものも研究されています。


結論だけ言うと
右を向いている人は、
左を向いている人よりも、
よりインパクトが強く、力強さがあるように認識される傾向があるということ。

shutterstock3477047businessinsider.com


サッカーでも
左から右に動いてシュートする人は
右から左に動いてシュートする人より
より力強く見える傾向があるそうです。

自動車メーカーのカーラインアップを見ると
どのメーカーも必ず同じ方向を向いている写真を掲載しています。
これも速く走るイメージ認識によって撮影されているからです。



でもこれは
世界共通ではなく
文字を書き進める方向と一致しているそうで、
左から右へと文字を書いていく英語圏の人と
右から左へと文字を書いていくヘブライ語圏の人では
逆の結果となるようです。



さて
日本語はもともと縦に書くもの。
縦に書きながら右から左へ書き進める場合と
左から右へと書き進める場合が混在しています。

たしかに広告を見ると
英語圏とはあきらかに逆の事例も見られます。

日本人に右側選択バイアスは通用するのでしょうか?




次の図は
アンケートにつかう飛行機の座席表です。
上が前側(進行方向)になります。


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