世界中で多くの貴重な動植物が絶滅の危機に瀕しています。

多くの国で
さまざまな生き物を保護する対策が実施されています。



またそれとは真逆に
人が積極的に絶滅させている生き物たちもいます。


その一つが
ギニア糸状虫(Dracunculus medinensi)


人に感染して
ギニア虫症を引き起こす
NTDsの一つです。 

Neglected Tropical Diseasesの略です。 
(無視される熱帯病群または、顧みられない熱帯病群) 


ギニア虫は、
まずケンミジンコの体内に入り、
ケンミジンコ入りの飲み水を通して人の体内に入ります。


感染してから1年ぐらいは特に症状はありません。

その間に
ギニア虫が人の体内で育ち成虫になります。
人のほかにも
犬などにも感染します。

Drac_life_cycleWikipedia


成虫のオスは数cmと小さいのですが、
成虫のメスは、約1mもの長さになります。
そして
成虫になると
幼虫を産出するために、
体内から体外に出ていくために
足先の皮下まで移動していきます。

この時に
虫が移動した局所に焼けるような強い痛みが起こります。

人は痛みを和らげるために
水の中に足を入れます。
これは寄生虫が足を水の中に入れるよう誘導しているとも推測されています。
脚を水の中に入れると
虫は水中へと帰り、出産します。


虫が関節内に侵入した場合には、
関節障害がずっと残ってしまうこともあります。

虫が皮膚から出てくる途中で
引っ張りすぎて、ちぎれてしまうと、
体内に残存する虫体によって局所の炎症が発生し
腫れあがり、強い痛みを伴う蜂巣炎を発症します。

さらに
患部に二次感染が起こる膿瘍や敗血症などを起こしてしまいます。


このギニア虫症は
1986年に
WHO(世界保健機関)はギニアワーム撲滅に向けた宣言を発表しました。
現在まで
ギニア虫症根絶を目指す活動が続けられています。

1986年には
アフリカとアジアの20ケ国で、
約350万人ほどが発症していました。

1989年には90万人。

1997年には10万人以下となりました。

2013年には
チャド、エチオピア、南スーダン、スーダン、マリの5ケ国

2016年には、
チャド、エチオピア、南スーダンの3ケ国で感染が報告されていました。

2017年には
チャドだけでの発生になりました。


現在までで、
人類が根絶した感染症は、1980年に撲滅宣言が出された天然痘だけです。
ギニア虫症は
人類が最初に根絶する寄生虫症になるのかもしれません。




日本では
昔の沖縄が寄生虫の宝庫だったことがあります。

撲滅に向けた地道な努力によって
清潔な環境が実現しています。





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