私たちは
1分間に、15回程度の呼吸をしています。
1時間に900回。
1日では21,600回。

その呼吸には
とても大きな秘密が隠されています。


無意識でも呼吸は続けられる一方で
意識的に呼吸をコントロールすることも可能です。


このように活用できる器官は
人体では
呼吸器系だけです。

呼吸を意識的に活用し
日常に応用することは
なによりも大切なことです。


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今回は
手術前の呼吸についてのお話です。



腹部手術の術後に
呼吸器系の合併症が起こることがあります。

特に
肺炎は重篤な合併症として
注意しなければなりません。


このような術後合併症を予防して
回復を促進させるために
手術前から呼吸法を行うことがあります。

こういった外科手術の前に行われる呼吸法の指導は、
術前理学療法と呼ばれます。


術前の呼吸法の効果は現場では知られていましたが
オーストラリア・メルボルン大学の研究者らが
指導することの効果について
科学的に確認しています。

「Preoperative physiotherapy for the prevention of respiratory complications after upper abdominal surgery: pragmatic, double blinded, multicentre randomised controlled trial」
BMJ (Published 24 January 2018)

この研究では
手術前に行う呼吸理学療法の指導の効果について
プラセボ対照群(呼吸法を行わなかったグループ)と比較した
無作為化試験で評価しています。




被験者たちは、
腹部の開腹手術を予定する18歳以上の
441人が選ばれました。

手術前の呼吸訓練の指導を行うグループ

呼吸訓練の指導を行わないグループ
の2つの群
に無作為に分けられました。


呼吸法を行わないグループの人に対しては、
術後の回復を早めるための説明の冊子だけが渡されました。
その説明書には
術後にできるだけ早く動き始めることや呼吸訓練の方法の説明が記載されています。


指導を行うグループの人に対しては、
冊子を渡してから、さらに30分のセッションを行い、
詳しい説明を受けるとともに、
呼吸訓練の指導が行われました。


効果については、
術後の入院中の術後呼吸器合併症の有無と状態が記録されました。


その結果、


術後に呼吸器の合併症が起こった割合は、
呼吸法指導を受けたグループでは、12%、
呼吸法指導を受けなかったグループでは、27%


術後に肺炎が起こった人の割合は、
呼吸法指導を受けたグループでは、8%、
呼吸法指導を受けなかったグループでは、20%



入院日数や6週間以内の再入院に関しては
統計的に差がありませんでした。


今回の結果では
腹部手術を受ける前に、
30分の呼吸法の指導を受けることで、
術後の呼吸器系合併症を減らす効果があったという結論になりました。



手術にも
呼吸法が大切なことは明らかです。

それと同じように
日常生活でも
とても大切なこと。



日常生活でも
健康のためにお金をかける前に
最も効果的でお金も一切かからない
呼吸法を大切にしなければなりません。



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2017-12-18