京都大学

京都大学は
先月下旬に、
「軍事研究に関する基本方針」を制定し、
プレスリリースを行いました。

優秀な頭脳に
高い倫理性を備えた研究を行い
軍事研究はしないという方針を明確にしました。


kyoutoa
kyoutokyoto-u.ac.jp


本学は、創立以来築いてきた自由の学風を継承し、地球社会の調和ある共存に貢献するため、研究の自由と自主を基礎に高い倫理性を備えた研究活動により、世界に卓越した知の創造を行うことを基本理念に掲げています。

 本学において研究に従事する全ての者は、この基本理念のもと、主体的判断により行う研究活動とその成果が将来に亘り地球社会に与え得る影響を自覚しながら、高次の専門的能力と総合的視野をもって社会からの信頼と負託に応えてゆくことが求められます。

 このことから、本学における研究活動は、社会の安寧と人類の幸福、平和へ貢献することを目的とするものであり、それらを脅かすことに繋がる軍事研究は、これを行わないこととします。

 なお、個別の事案について判断が必要な場合は、総長が設置する常置の委員会において審議することとします。

国立大学法人京都大学

京大では
以前から
軍から研究費の援助を受ける場合には、
その研究成果を戦争に応用する意図があるために
研究者として好ましくないことが
学内の倫理としてありました。

しかしながら
京大のある教授が、
米軍から研究資金援助を受けていたことが
およそ一年前に発覚していました。

そのため
学内の職員や学生らの有志たちが、
防衛省や軍関係からの資金援助を受け入れないように求めた嘆願書を
京大総長宛てに提出していました。


このような
研究の平和利用を強く表明している大学には
他にも
関西大や滋賀県立大、法政大などがあります。



とはいえ、
自国を守るための研究は
現在の力による支配構造世界では必須となってしまっているので、

今後
国を守るために行う研究が
どこまでの範囲になっていくのか
難しい選択が迫られそうです。



Googleでも
従業員らがGoogle自社のCEO宛てに
Googleが米国防総省と行っているプロジェクトを停止する署名を送っています。





次の声明は
1997年当時の米国防長官ウィリアム・コーエンの言葉で
つい最近まで
米国政府の公式ウェブサイトに掲載されていた文章です。

There are some reports, for example, that some countries have been trying to construct something like an Ebola Virus, and that would be a very dangerous phenomenon, to say the least. Alvin Toeffler has written about this in terms of some scientists in their laboratories trying to devise certain types of pathogens that would be ethnic specific so that they could just eliminate certain ethnic groups and races; and others are designing some sort of engineering, some sort of insects that can destroy specific crops. Others are engaging even in an eco-type of terrorism whereby they can alter the climate, set off earthquakes, volcanoes remotely through the use of electromagnetic waves.

So there are plenty of ingenious minds out there that are at work finding ways in which they can wreak terror upon other nations. It's real, and that's the reason why we have to intensify our efforts, and that's why this is so important.
「電磁波で遠くから火山噴火や地震を人為的に起こし、気候を変える環境テロを行う者たちもいる。多くの優秀な頭脳が、他国を恐怖に陥れる方法を探している。これは現実に起こっており、我々も対策を強化しなければならない。」


人を恐怖に陥れる目的での軍事研究は
絶対にあってはならないものです。



どのような研究でも
それに関わり、扱う人の倫理によって
大きく結果が異なってきます。




軍事技術は、
厳格な規格が定められていて、
とても高性能な技術や完成度が求められています。


軍事技術は
人の命を奪うための残酷なものから
平和利用できるものまで
さまざまです。



戦争のために作られた道具や技術が
現代社会での日常生活に応用されたものは
たくさんあります。



最も代表的なものは
インターネットです。
これは冷戦時代に
米国がソ連からの核攻撃された場合にも、
指揮系統を分散するシステムとして考えられたものが元になっています。

デジタルカメラ
衛星で使われているCCDカメラと電子メモリー技術を用いて開発されたものです。


ドローン
これも現在はさまざまな分野で平和利用されています。

腕時計
19世紀の戦争の時に、懐中時計を手に持たなくても時間がわかるようにされたものが始まりと言われています。

電子レンジ
レーダー開発中に発見したマイクロ波の加熱現象を応用したもの。


コンピューター
これも元は軍事技術として開発されました。

光ファイバーケーブル
これも電磁パルス攻撃でも破壊されない通信ケーブルとして開発されたものです。
現在のインターネット回線として役だっています。

携帯電話
軍事用無線機の技術を応用して開発したものです。

ティッシュペーパー
第一次世界大戦中に開発されたもの。


他にもたくさんあります。







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