日本人とお酒

日本人はお酒にあまりに寛容な民族だと思います。
夜の繁華街では
べろんべろんになるまで飲んでしまった酔っ払いが
いつでも見ることができる平和な国。


米国のピューリサーチセンターが
世界の道徳・倫理観を調査した結果を公表しています。
その中で
飲酒に対する許容度も報告されています。

「飲酒が道徳的に許されるか?」
という設問に対して

オレンジ色は許されない
緑は許される
灰色は道徳と飲酒は関係ない


結果は次のようになります。

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多くの国が
飲酒を許容していないのに対して
日本だけは
異常に寛容です。

それは人と人の絆をつなぐ役割を持っているからだと思います。


こんなお酒に寛容な日本人ですが、
日本人の遺伝情報を調べた研究では、
お酒に弱い体質の人が増えるように
数千年かけて「進化」してきた

ことが判明しています。



アルコールに弱い体質が
何らかの理由によって環境への適応に有利に働いたようなのです。
その理由は
解明されていません。


体内にアルコールが入ると
その分解するために、
エタノールをアセトアルデヒドに酸化する酵素
「ADH1B(1B型アルコール脱水素酵素)」

そのアルデヒドを酸化して代謝する酵素
「ALDH2(アルデヒド脱水素酵素 2)」
の2種類の代謝酵素が
大きく関わることが知られています。


それぞれの酵素には、
働きが強いタイプと弱いタイプがあります。

酵素の働きの強さによって
お酒に強いかどうかや
アルコール依存症になりやすいかどうか
などが
科学的に確認できます。


日本人では
ADH1Bの75%、
ALDH2の25%が弱いタイプであることが判明しています。



最近の
日本人2200人を対象にした全遺伝情報を解析研究では
弱いタイプの酵素をつくる遺伝子の近くに、
ほとんど見られない多数の変異が集中している
ことが判明しました。

代々遺伝情報が親から子へと受け継がれる際に、
この変異が
遺伝子と共に失われずに伝達されてきたことを示していて
これは
弱いタイプの酵素を保持することが有利に働いた証拠の一つになると考えられています。


弱いタイプの酵素をもつ日本人は、
過去100世代ほどかけて増加してきたことも判明しています。


遺伝によって
環境に適応していく例としては
アフリカ人がマラリアに感染しないように
ゆっくりと赤血球の形態を変化させてきた例などがよく知られています。



アルコールに弱くなることが
日本人にとって良いことだと
生体が認識した理由が何かあるようです。


でもまあ
はっきり言って
今の日本人は日常的に飲みすぎの人が多すぎると思います。



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2017-12-18