ミステリークレイフィッシュ

マーブルクレイフィッシュ、マーブルドクレイフィッシュ、マーモクレブスとも呼ばれています。

米国南部に生息しているスロウザリガニの近縁種ですが
雌が一匹だけで増殖することのできる
単為生殖が可能なザリガニです。

1024px-Procamwikipedia


1995年にドイツのフランクフルトで開催された催しの時に、
米国産の生物を専門に扱う業者が
「テキサスクレイフィッシュ」という名前の新種のザリガニを出品していたのが広まったきっかけです。
このザリガニは
急速に広まっていきました。

繁殖力は近縁種であるスロウザリガニよりも強く
スロウザリガニの最大抱卵数は130個
に対して
ミステリークレイフィッシュの最大抱卵数は731個という報告があります。

clone-2theshrimpfarm.com


一匹だけで増殖していくために野外に放された場合には
生態系に大きな影響を及ぼします。


すでに
ミステリークレイフィッシュの生息が天然の河川でも
続々と報告されています。



nytnytimes.com


イタリア、ドイツ、ハンガリー、スウェーデン、オランダ、クロアチア、スロバキア、ウクライナ、チェコ、ルーマニア、マダガスカル

そして
日本でも
北海道札幌市内、愛媛県松山市の川で
すでに野外個体が発見されています。


ccclink.springer.com


過去には
アメリカザリガニが野外に放たれてしまい、
現在は全国に広がり
日本の生態系を大きく変えてしまいました。


今回も
大きな影響が懸念されています。

たった一匹で増えていくことから
完全駆除は不可能です。




現在
水辺の生態系に脅威を与えるとして
環境省が全国に向けて注意喚起を始めました。


今後
遺伝子操作によって
このような生物が生まれ
野外に放たれてしまう可能性もあります。

それを防ぐのは
私たち一人一人の意識の問題です。




ちなみに単一生殖を行える有名な生き物には
コモドオオトカゲやシュモクザメ、クラゲやゴキブリなどがいます。


人では
処女懐胎と言われていますが
全く一般的ではありません。




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