ベーシックインカム

生活に必要最低限のお金を
仕事や資産の有無にかかわらず
無条件で国からもらえる制度です。


basic-income-weekhalifax.mediacoop.ca

つまり
働いても
働かなくても
安心して生きていくことが出来るシステム。


このベーシックインカムが
良いのか悪いのかを検証する実証実験が、
世界十数か国の地域で始まっています。


フィンランド、カナダ、米国、ブラジル、ドイツ、オランダ、英国、スペイン、インド、台湾、ウガンダ、ケニヤ、ナミビアなどです。
日本でも小規模で取り組みが始まっています。



ベーシックインカムの実験を世界で初めて実施したのは
フィンランドです。

フィンランドは、
社会福祉が充実している国ですが、
意外にも失業率は高く、
失業手当が毎月支給されるのですが、
再び就職することができると
失業手当の支給額が減額されてしまいます。

そのため、
再就職しないまま
少ない失業手当で背喝を続けて貧困層となる人たちも多く
貧困層は、
なかなかその状態から抜け出すことができません。

でも
ベーシックインカムの場合には、
再就職しても支給額は減額されることはありません。



今回のフィンランドでの実験は
25~58歳の無作為に選んだ2,000人の失業者を対象に
2年間で、毎月約7万2千円を支給しています。

失業手当と違い
仕事を見つけても国からの支給は安定しているため
未来が明るくなったという意見が多く出ているようです。


人は、
何もしないでもお金をもらえば、
仕事をしなくなると考えていますが、
今のところそうでもないようです。

よりよい生活をしたいという希望や
人のために何かをしたいという気持ちは
誰もが持っているものです。



アフリカのケニヤでも
ベーシックインカムの実験が行われています。

ケニアでは
1日100円ほどで暮らしている貧困層の多い地域の約200の村の住民たち
約2万人が対象になっています。
期間は2~12年を設定しているそうです。

これを行っているのは
米国のNGO組織「ギブ・ダイレクトリー」。
村の成人たち全員に
1人毎月2250シリング(約2500円)を支給しています。

いままでの経過では
それらのお金をもらっても
決してお酒や賭け事などの遊行費に使われることは無く
仕事も今まで通り地道にしっかりと行っている
もしくは
人生に希望の光が見えて今まで以上に勤勉になった
という実態が明らかになりました。


そのお金は
より良い将来の生活のために貯蓄をしたり
子供たちの教育を充実させるなど
とても有効に利用され
将来の見通しが明るくなった
という回答が多いようです。


貧困層では、
将来に希望が持てるようになり
より働き甲斐がでたようです。

また
いままで生きるために行っていた仕事から
本当にやりたい仕事へとシフトするきっかけになる可能性もあります。


日本では
この数週間の間に国外各地にばらまいた巨額のお金を
国内のベーシックインカム実験にあててみれば
国民の幸福度が一気に上がるかもしれないのに・・。



今後
多くの仕事が
AIや機械に頼るようになり、
大きな失業問題が発生すると言われている時代に
このような取り組みが
よりよい形となって正式に実現するといいですね。





こちらのフォローもよろしくね
app-icon2@pipparokopia


君が代から神が代へ 上巻
森井 啓二
星雲社
2017-12-18



今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いします。

人気ブログランキング