小惑星ベスタ

準惑星に分類される可能性がある太陽系の小惑星の一つで、
火星と木星にある小惑星帯の中で2番目に大きい星です。
ベスタの直径は約530km。

古代ローマの女神ウェスタにちなんで名付けられています。
Vesta_full_mosaicwikipedia

この小惑星ベスタが
今から7月中旬まで
肉眼で見ることが可能です。


現在ベスタの軌道が地球に接近していることに加えて
6月20日にはベスタが「衝」に入ったからです。

「衝」とは
惑星などの天体が、
太陽から180度離れた位置にきた状態。

星が
地球をはさんで太陽の正反対(衝)の位置に来るときに
地球から見ると、
星は一時的に鋭く光って見えやすくなります。



夜9時すぎに
南東の空を見てください。


ベスタは
5.3等まで明るくなっていますが
空気の澄んでいる場所で観察する必要があります。

ベスタ(図では黄色)の見える位置は
土星(図では水色)のやや右上になります。

見える位置は毎日変わっていきます。
vesta_sky_838x0_q80mnn.com

こちらの図も
ベスタの軌道です。
黄色い星が土星。
ベスタは、
その右上に移動します。
4DA8BA7B00.dailymail.co.uk

拡大すると
4DA8BA7B00.dailymail.co.uk


ちなみにベスタには、
エベレストの3倍の高さの山があります。


ベスタが
次に地球に接近するのは
2040年です。



小惑星ベスタは、
火星と木星にある小惑星帯の中にあります。
ここには
数百万もの小惑星が存在しています。

そのうち
約28万個以上の小惑星の軌道が確定認されています。

300px-Asteroidwikipedia


現代の天文学では否定されていますが、

ここにはかつて惑星があり、
惑星の住民によって破壊されてしまった
と推測しています。



ティティウス・ボーデの法則というものがあります。

太陽からの
太陽系の惑星の距離は
簡単な数列で表せるという法則です。

この法則の発見当時
知られていた太陽系の6つの惑星(水星、金星、地球、火星、木星、土星)の太陽からの平均的距離は

太陽からの距離(天文単位) = 0.4 + 0.3 × 2n
で表せます。


ここで、
水星は n= –∞、金星は n=0、地球は n=1、火星は n=2、木星は n=4、土星は n=5 です。


この法則が提唱された後に、
天王星が発見され、その距離が n=6 の場合に合致していました。


そこで問題になったのは、
火星n=2と木星n=4の間の n=3です。
ここにも惑星があるはずだとして
火星と木星の間の惑星探索が行われました。

その結果
この空間に小惑星群が発見されていくことになります。


この法則提唱当時も
大きな惑星が破壊された残骸と推測され
その後
現時点では否定されていますが、

研究が進むにつれて
事実がふたたび覆されることはよくあることです。






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