今日は
「実践 動物と人のためのホメオパシー 」
から内容見本3です。




各論の救急の項目から
「熱傷」からの抜粋です。


ホメオパシーに興味のある人用の記事です。

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熱傷

 

熱傷について

 

熱傷は
原因や部位、大きさ、程度により
対処が異なります。

 

熱傷は
初期の治療が非常に重要
ですので、
状況に応じて

応急処置後に専門家の治療が必要です。

 
 



 

熱傷の種類
 

火の曝露やドライヤーの熱風、電気、化学薬品、熱くなったアスファルトでの散歩、加熱したものによる火傷、保温マット、熱湯や油など液体による熱傷があります。

 
 

熱傷の程度の分類と症状
 

熱傷の程度は、次のように分類されています。
 

■第一度;軽い熱傷。
表皮の損傷だけなので、皮膚がヒリヒリと赤くなり、数日ですっかり治ります。
海水浴などで、よくみられる日焼けもこれに相当します。
 

■第二度;中程度の熱傷。
皮膚の真皮の損傷があり、皮膚は赤くなり、水泡が形成されます。
水疱が破れると痛みが増します。
治癒まで10-30日ほどかかります。

 

   第三度;重度の熱傷。
皮膚全層と皮下組織が損傷します。
受傷部位は白くなり、ひどいときには焦げています。
この状態では血流がありませんので、非常に感染しやすい状態になっています。
皮膚は壊死して、脱落していきます。
 

体の3分の1に及ぶ広範囲の火傷の場合は、
生命にも影響します。

大人の場合で、手の平が約1%、腕1本で9%、脚1本で18%を目安に計算します。
乳幼児の場合には、
10%程度の火傷でショック状態になることがあります。
 

熱傷は受傷直後の応急処置が非常に重要です。
 

第二度以上の熱傷では、
受傷後数時間以内に、一次性ショックになり、
48時間以内に大量の体液喪失、電解質異常などによる多臓器不全となる二次性ショックを引き起こすことが知られています

 

初期治療の遅れはのちの治癒状態に影響してきます。

 


家庭での応急処置
 

■第一度や狭い範囲の第二度の場合

きれいな水(417℃くらいの流水)で冷やす。
これで熱傷の範囲を限定させます。

特に化学物質による熱傷では、
念入りに流水で洗浄します。
 

傷に付着しないガーゼなどで被覆します。
 

皮膚に水泡ができた場合には、むやみに潰さないでください。
 

衣服が受傷部位に付いている場合には、
無理やり脱がさず冷水で冷やしてください。
 

広い範囲の第二度や第三度の場合
 

まず救急車に電話する。
そこで応急処置の指示を確認してください。
 

できるだけ早くきれいな水で冷やします。

衣服は脱がしません。

初めに冷やしたら、
体温が低下しないように、その後は保温に務めます。
滅菌ガーゼがなければ、
きれいなシーツ、ラップやビニールで包んで、
その上に毛布などで包みます。
 

 

このような時は病院へ
 

セルフケアだけで対処できるのは、
第一度熱傷までです。

 

また、
第一度であっても、
広範囲の場合や顔や性器などの場合には、
専門家の診察を受けた方がいいでしょう。
 

また第一度以外は必ず専門家の治療を受けて、
ホメオパシーはその補助として使用します。


 

 

ホメオパシー治療

火傷した場合には、速やかにレメディを飲みます。
6cから30cまでのポテンシーで
初期には15分おきを目安とします。

落ち着いてきたら、間隔を空けていきます。

 



レメディ&症状
 

第一度熱傷
 

Apis mellifica

ミツバチ

焼けるような刺すような痛みを伴う炎症があり、
皮膚が浮腫状に腫れて、
触ると痛みに過敏に反応します。
10-30分おきに5-10回投与します。
昆虫由来のレメディは即効性があります。 

 

Belladonna

ベラドンナ

患部が赤く、熱くズキズキするのが特徴です。触ると痛みが悪化します。過度の日焼けにもよく使用されます。

 

Cantharis vesicatoria

スペイン蝿(ゲンセイ)

熱傷の代表的レメディの一つです。
焼けるような痛みを伴います。

 

Causticum

水酸化カリウム

ヒリヒリした痛みがあります。
火傷の跡の回復が遅い場合にも使用されます。

 

Urtica urens

イラクサ(ネトル)

皮膚に軽度の発赤が残り、チクチクする場合、
とくにお湯による軽度の火傷によく考慮されるレメディの一つです。
30cを投与。
 

 

第二度熱傷
病院へ受診が必要です。
 

Cantharis vesicatoria

スペイン蝿(ゲンセイ)

皮膚はすぐに焼けるように痛み、紅斑を起こし、水疱ができます。
症状に応じてApisを併用するとよいでしょう。
化学薬品による火傷にもよく使用されます。

 

Aconitum napellus

トリカブト

火傷による急性のショックに使用されます。
中程度のポテンシーで10分ごとに2回投与します。
その後Cantharisが使われます。

 

Carbolic acidum

石炭酸

広範囲の火傷や化学薬品による火傷で考慮されることがあります。
皮膚は潰瘍を起こし、不快な匂いがあります。

 




第三度熱傷
速やかな病院へ受診が必要です。 

Aconitum napellus

トリカブト

火傷直後にすばやく使用されます。

 

Kali bichromicum

重クロム酸カリウムK2Cr2O7

火傷の辺縁が明瞭で、
くり抜かれたように潰瘍病変になっている例で使用されます。
黄色か黄緑色の分泌物を伴います。

 

Arsenicum album

三酸化二砒素As2O3

火傷の痛みが夜になると再燃し、
温めると楽になる例に使用されます。
健康状態に不安をもっています。

 

Kreosotum

クレオソート

焼けるような痛みがあり、
Arsenicum albumと似ていますが、
夜に悪化しません。
また、
病変部はただれて出血と化膿が認められ、
不快な匂いを伴います。

 

Pyrogenium

腐った肉

この段階の火傷では、
皮膚のバリアがないために感染の危険にさらされます。
上記レメディに加えて、必ず併用されます。

 

外 用

内服に加えて火傷の初期にCalendulaクリームを塗布するとよいでしょう。

火傷の場合には基本的に、
Calendulaの母液はアルコールを含むため使用しません。
クリームは使用できます。

 

 

 

続きは、本書で。








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