エリシア・クロロティカ(Elysia chlorotica)

北米東海岸の塩沼に生息しています。
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美しいエメラルドグリーンの体を持つこのウミウシは
体長20mm-30mmほどで
植物の葉のような形をしています。

光合成によって
10ケ月以上の間、食物を何も摂取しなくても生きていけることが
観察されています。


動物なのに
光合成ができるのです。


他にも
ミドリムシがいますが、
これは
植物学者は、ミドリムシ植物門のミドリムシ藻類に分類する植物、
動物学者は、原生動物門のミドリムシ類に分類する動物、
として扱われ
いまだにミドリムシは動物なのか植物なのかが決定されていません。



この光合成をおこなうウミウシは
いくつかの種類が知られています。
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これらのウミウシたちは、
生まれた時は
体に葉緑体を持っていません。


成長する時に
ヴァウチェリア・リトレアという藻に吸い付きます。

その藻類から
葉緑素だけを消化せずに
自分の細胞内に取り込んで
光合成をしてエネルギーを作り出すことが出来るのです。


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葉緑素の元となる藻(ヴァウチェリア・リトレア)の遺伝子配列を調べたところ
藻の細胞抜きに葉緑体単体では光合成を続けることは
不可能なことが確認されています。

ところが、
このウミウシは、
藻と同じ遺伝子配列を持っていることが判明しています。





人間で
緑色に変わる人といえば
超人ハルクを連想します。

ハルクも
宇宙でも水の中でも生きていけます。
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でも
ハルクは光合成をするのではなく、
ハルク誕生当時、
印刷技術が発達していなくて
本来の設定のグレイ色が印刷できないことが多かったため、
グレイよりも印刷しやすい緑色になったそうです。






葉緑素を取り込んでいきていけるウミウシには
まだまだたくさんの解明すべき謎があります。


この謎がとければ
食糧問題の解決につながるかもしれません。

でも
研究を進めることが出来ないのです。


それは、
このウミウシが激減していること。


研究するためのウミウシが
すでに
ほとんどいなくなってしまったのです。

開発、気候の変動、環境汚染・・・・・。




超人ハルクのコミックでは、
核戦争によって人類が絶滅し、
ハルクは地球で唯一の生存者となってしまい、
そのまま
数百年もの間、地球で1人で生きていきます。
そして
最後は自ら命を絶つ方法を考えます。

ウミウシは
このようにならないようにしなければなりません。





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