ロシア・シベリアで、
太陽が突然「消える」
という現象が発生しました。

3時間の間太陽が消え
空が赤黒く変化しました。

その様子は
こちら


この現象は、
シベリアの森林(タイガ)で発生した大規模火災で発生した噴煙が
エアロゾル状となり、
シベリア上空に滞留したことで、
太陽光を完全に遮ったことが原因でした。

inside_sentinel_1siberiantimes.com

太陽が消えた地域では
その前後の時間帯で
森林火災によるたくさんの黒いチリが降り注いでいたことも確認されています。

inside_fire_1siberiantimes.com

その後このエアロゾルは
北米に達しています

この大規模火災を消すため
人為的な気象操作も行われています。




今までは
適度な森林火災は
タイガ(シベリア地方の針葉樹林の森を維持するために
必要な自然現象の一つでした。



でも、
最近の気候変動によって
シベリアの火災発生状況にも大きな影響があり、
タイガを維持するための健全なサイクルを超える勢いで多くの火災が多発し、
生態系のバランスが失われ始めています。




タイガの地下には、
深さ数百メートルに渡って永久凍土があります。

タイガを形成する針葉樹林が太陽光から熱を防ぐ役割をしているため、
シベリアの土壌は
凍結したまま古来から現在まで保たれていたのです。

永久凍土は夏季になるとその表層部だけが融け出します。
実は、この地域は雨が少なく、
植物の成長に不可欠な水は永久凍土の表面が融けることによって
まかなわれていたのです。

タイガの森の維持と永久凍土は
お互いになくてはならない関係なのです。


ところが、
最近の気温上昇による大規模かつ多発的な火災によって
過剰に焼かれたタイガの森は
土壌が過剰に露出してしまいます。


森林火災発生前までは、
タイガによって太陽光から守られてきた永久凍土の温度が
タイガが焼失したことによって、
上昇してしまいました。

温度が上昇した土壌では有機物の分解が進み、
メタンガスが発生します。


この土壌から発生するメタンガスは
燃えやすいため、
森林火災の火に油を注ぐような燃料となり
森林火災が一気に悪化するという悪循環に陥っています。


これが
今回の大規模火災の原因となっており
地球規模の変動に拍車がかかる原因にもつながっていくのです。


このメタンガス自体、
二酸化炭素の20倍の温暖化作用があります。


今回シベリアで消えた太陽の現象は
遠い国出来事ではなく
私たち全員にとても大きく影響していく前兆を示しているのです。



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