自分の国の軍隊の弾圧・虐殺によって
隣国バングラデシュに逃げてきたロヒンギャ族の人々。

8月25日で
ロヒンギャの集団と治安部隊の衝突から
ちょうど1年になります。



難民キャンプには
親がいない子どもたちが
たくさんいます。


その子供たちの半数は
自力で国を脱出しています。

それは
親とはぐれてしまったのではなく、
ミャンマー国内にいるときに
両親が殺害され
孤児になっていたことが人権団体の調査で判明しました。


roscmp.com


しかも
多く子どもたちは
目の前で両親が殺害される様子を見てしまったようです。




子どもたちの多くは、
親がいなくなった後
親類や近所に住んでいた人たちのと共にいたり、
難民キャンプの中に潜んでしまっていて
正確な数はわからない状況です。


少なくとも6,000人を超える子どもたちが
親がいないことが確認されています。







以下はロヒンギャの過去ログから。

この女の子は

自分の国のミャンマー軍によって
お母さんは射殺され
この子は、二度銃撃されて
生き延びて
逃げてきました。

この子は
何も悪いことはしていません。
家族も殺され、自分も銃撃されたのは
ロヒンギャだからです。
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彼女は、ある日突然自分の国のミャンマー軍に 
家を焼かれて、 
火だるまになり 
生き延びました。 
全身がケロイド状にただれています。 

身体の傷も心の傷も 生涯痛みが続きます。 

彼女も何も悪いことはしていません。
ただロヒンギャだからです。
main_1500 (15)theatlantic.com 


ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャ族。
インド系のイスラウ教徒です。


1962年に軍事クーデターが起き、ビルマ民族中心主義になってから、
ロヒンギャの人たちは一気に差別されるようになりました。

そして
ロヒンギャを排除するために
1982年に国籍法が改正され、
ロヒンギャはミャンマーの民族ではないことが正式に「合法化」されてしまいました。





ミャンマー最大の都市ヤンゴンでの
ロヒンギャ族についてのアンケートでは、
30人中
ロヒンギャ族が嫌いと回答したのは26人

そのほとんどが虐殺に同情しないと答えています。

ロヒンギャには、市民権も与えないでほしいというのが
大多数の市民の意見のようです。

嫌いと答えなかった4人は
インド系イスラム教徒だけでした。



国を追われ
ミャンマーから隣国バングラデシュに70万人以上が避難している問題で、
両国がロヒンギャ難民の帰還に関する覚書に署名したことが発表されました。

その後、
5人のロヒンギャが政府のアピールのために帰国させられ、
その後は
なんの進展もありません。


具体的な合意内容や、
今後のロヒンギャの帰還計画などの詳細については
明らかにされていませんし、
いまだに全く実行される様子もありません。



米国政府は、
ミャンマー当局のロヒンギャ族に対する扱いは
明らかに「民族浄化」に相当する
との見方を示しました。

国連人権高等弁務官のゼイド氏も
「典型的な民族浄化」と非難しています。

民族浄化とは
その民族が暮らす地から
虐殺などによって強制的に民族全体を排除することです。



帰還計画についても
このまま
命からがら逃げてきた人たちを
ミャンマーに帰せば
再び虐殺が開始される可能性が高いと予想されています。


バングラディッシュに逃れたロヒンギャ族の人たちは、
大量虐殺や強姦、すべての財産も破壊されてきた行為を目の当たりにして
命からがら逃げてきた人ばかり。

ロヒンギャ族の
ミャンマー政府や軍に対する不信感はとても根強いものです。


これだけ明らかな虐殺があったにも関わらず
ミャンマー政府と軍は
独自の調査を進めた結果
昨年11月に
「ロヒンギャへの迫害は無かった。」とする報告書をまとめています。

一方で
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)では
「ミャンマー軍兵士らによるロヒンギャの虐殺やレイプについて」報告しています。


ロヒンギャへの虐殺が続く中で
「アラカン・ロヒンギャ救世軍」が武装して
ラカイン州警察に抗議・襲撃に行った際に
政府治安部隊の激しい反撃にあい
400人以上が死亡しています。



実際に起きた悲惨な出来事の後で、
再びミャンマーへの帰国をどれだけの人たちが望んでいるのでしょう。

アウンサン・スーチー国家顧問兼外相率いるミャンマー政府は
国際刑事裁判所の検察官による調査を以前拒否したままです。

スーチー氏主導の政府による無差別殺人や集団強姦が明らかとなった
国連の独立調査団調査報告を受けて
スーチー氏は、
平和に貢献した人に授与される「エリ・ヴィーゼル賞」を剥奪されています。

ノーベル平和賞も剥奪すべきとの声もあがりましたが、
ノーベル賞の規定に賞の剥奪に関する条項が無く、
ノーベル賞委員会は、
ロヒンギャに対する迫害と抑圧を止めるよう
呼びかけ続けています。



現在の状況下では、
ロヒンギャが民族浄化されないために
安心した暮らしができるようになるためには
世界各国からの支援も必要です。

ミャンマー政府だけに任せることは危険であり、
全く期待できないからです。

アウンサン・スーチー氏は
このままロヒンギャ族が民族浄化され
地球上から消えることを望んでいるとして思えない対応です。



私たちの国も
他国に膨大な寄付をばらまくことが出来るようであるならば、
もっと苦しんでいる人たちのために
何か支援できることもあるのではないでしょうか。


写真は命がけでバングラディッシュに避難してきた母と赤ちゃん

main_1200theatlantic.com

今年5月から6月にかけて
ロヒンギャの難民キャンンプでは
多くの女性の出産ラッシュがありました。

彼女たちは
命がけで逃げる最中に
自国の軍の兵士らにレイプされて
妊娠させられてしまったのです。



レイプ被害者たちの
出産ラッシュです。


難民キャンプに無事に逃げてきた人たちの中には
一万数千人もの女性たちが
性的暴力を受けていたことが判明しています。

こうして生まれた子供たちは
人身売買の組織のターゲットとなっています。


国際移住機関(IOM)は、
難民キャンプでは
人身売買が横行していると報告しているのです。




ロヒンギャのことは、
BBCやCNNなど海外ではよく報道されていますが、

日本の報道関係者は
本当にどうでもいい芸能人やスポーツ関係者のスキャンダルを取り上げて
個人攻撃することしかやらないようです。


まともな報道関係者なんて
日本には
もう
いないのでしょうか。


今のところ
ミャンマーと長年にわたって友好関係を築いてきた日本政府は
この問題について
ほぼ無視しています。


私たちは
何をしますか?
無視するか、祈るか、行動するか・・・。





こちらも
ひかたま:国籍の無いロヒンギャ族迫害
ひかたま:ロヒンギャ族虐殺続報
ひかたま;ロヒンギャ帰還問題


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