ジェントリフィケーション

日本語では
階級浄化などと言われることのある用語です。

都市において
低所得者層が暮らしている地域に、
再開発や新たな産業の発展などによって
中・高所得者層の人たちが移住して、
地域の経済・社会・住民の構成が変化していく都市再生現象のこと。

日本でも
ジェントリフィケーションはよく起きていて
東京の都心部や湾岸地区などで、
再開発によって古い住宅地が消えて
高級マンションや高層ビルに代わっていったのが
その典型的な例になります。


ジェントリフィケーションが起こると、
その地域の資産価値が高騰します。
そして
貧困層が土地を追われる問題も発生します。



このジェントリフィケーションが
最近

気候変動を理由に起こり始めています。



それを
気候階級浄化
(クライメイト・ジェントリフィケーションClimate gentrification)

と言います。


rrcnbc.com


フロリダ州南端にある大都市マイアミ

ここでは、
富裕層や高所得者リタイア層の多い高級住宅地
と、
中南米系の貧民・難民が移民として大量に流入したことで貧困層が住む地域が混在しています。


富裕層の高級住宅地は南のビーチ沿いに多かったのですが、
しばらく前から
内陸部へと土地の投資が移っていく動きがみられます。



下の図は
将来のフロリダの海岸線予想図。

フロリダではすでに海面上昇問題は
深刻化しています。

そして
マイアミの海岸沿いにある高級住宅街は
海に沈む可能性が高いのです。

flaenviropaul.files.wordpress.com


すでに
その影響は出始めています。

マイアミの海抜は、たったの1.22mしかなく、
しかも
海面上昇の影響を受ける人口が
世界で4番目に多い都市なのです。

フロリダ州全体の人口は
およそ2000万人いて
その約4分の3が海岸沿い地域に住んでいます。



世界資源研究所(World Resources Institute:WRI)は、
マイアミは
世界最大規模の資産が危機にさらされていると指摘しました。

マイアミの沿岸地域では
1870年以来、30cmの海面上昇がすでに観測されていて
2060年までに、
さらに23~61cm上昇することが予測されています。

フロリダ州南部沿岸地域の不動産価値は
海面30cmの上昇で、約4000億円の損失
海面90cmの上昇で、約3兆2000億円の損失を推定しています。


フロリダ州知事は、
フロリダ州環境保護局に対して、「気候変動」「地球温暖化」という単語を
公文書などで使用しないようと口頭で指示してきたことも発覚しています。

そこで
多くの富裕層は
豪邸を売りに出し、
安全な地域へと移り始めています。


これは
マイアミだけの問題ではありません。

海面上昇の論文は
常に極力控えめに発表されています。

そして
新たな論文が出るたびに
少しずつ海面上昇の速度を上方修正し続けているのです。


日本の大都市でも
例外ではありません。

私の知る限りでは
多くの日本の富裕層はすでに
静かに土地を確保しています。

一般的には
情報は深刻化するまで
伝えられることはないでしょう。






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