失われていくご神事
再掲です。

蜂蜜。

蜂蜜を作るミツバチは
はるか昔から地球にいます。
世界各地からは
ミツバチの化石が発見されています。

同様に
人とミツバチの関係も相当古い時代からありそうです。


写真は
ヒマラヤ山脈の奥地に暮らすクルン族の
ハニーハンター(蜂蜜を採る人)。

断崖絶壁にある蜂の巣から
蜂蜜を採取する人です。

竹で編んだ梯子を使って
崖伝いに登っていきます。
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とても危険な仕事です。
ヒマラヤオオミツバチが群がっている中でもくもくと仕事を遂行しなければなりません。




ハニーハンターの歴史は世界各地に古くから存在します。

紀元前6000年頃に描かれたとされる
スペイン東部のラ・アラーニャ洞穴の岩絵には、
壺を片手に持って
崖の蜂の巣から蜂蜜を採る人とその周りを飛び交うミツバチが描かれています。

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ハチミツを採取する前には
必ず
崖の神様に捧げる儀式を執り行います。

これをしっかりと行い
感謝の意を伝えなければ
命にかかわるからです。
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ヒマラヤオオミツバチの作る蜂蜜は
険しい断崖絶壁にしか存在しません。
この蜂蜜は
「マッド・ハニー」と呼ばれ、
幻覚作用があることで人気があり
とても高値で売られていきます。

特に春に採る蜂蜜に幻覚作用が強くあり、
これは
毎年3~4月にかけて咲く大きなツツジの木の花の成分に
幻覚作用のある成分が含まれているからです。



巣を棒で剥ぎ取ると
地上へと下ろしていきます。
この作業には
膨大な時間がかかることがあります。
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何時間もの間
蜂に刺され続けながらも
作業を続けます。

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ハチミツ採取の間中
ずっと
蜂に刺されます。


仕事を終えると
顔は腫れ上がるそうです。
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足も腫れ上がり
血だらけです。
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本当に命がけのお仕事。



蜂の巣を取り出す仕事を行う人は
精霊によって
選び出されます。



そして
一度選ばれたら
どんなに危険でも
その仕事を遂行していきます。


神と共に在る仕事だからこそ
命をかけても続けてこれたのでしょう。




これが命をかけて
採取した貴重なハチミツ。


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今はこの部族のハニーハンターは
たったの一人だけになってしまいました。


他には
精霊の声を聴いた人はいないため
このハニーハントの伝統も
この地域から消えていくのかもしれません。



そして
ヒマラヤオオミツバチも、
高山植物の繁殖にいなくてはならないのですが、
とても悲しいことに
生息数が激減しています。


精霊たちが
ヒマラヤオオミツバチを守るために
一度部族にハニーハントを止めるよう
働きかけたために
後継者がいないのかもしれません。






私たちの手元に届く
栄養たっぷりの蜂蜜は
すべて
ミツバチたちが一生懸命集めてきたもの。





ミツバチが一生かけて
命をかけて
花々を飛び回り
集めるハチミツの量は

小さなティースプーン1杯ほど。

そのハチミツを集めるためには
数万もの花々を飛び回り、
鳥やクモなどの捕食の危険にさらされ
時には
雨や強風などにも耐えながら
命をかけて集めてきたもの。



心から味わって
心から感謝して
いただきたいと思います。





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