以前こんな記事を書きました。

ひかたま:元NFLアメフト選手の99%が脳障害という衝撃の論文

アマチュアからプロまでの
さまざまなレベルの
すでに亡くなっているアメリカンフットボール選手の
脳検体202人を調べた研究では、
87%で慢性外傷性脳症が確認されました。

さらに
プロのナショナル・フットボール・リーグ(NFL)選手の脳検体111人では
99%に慢性外傷性脳症が確認されました。

プロで活躍する選手はほぼ全員
脳に障害を負ってしまうという衝撃の結果でした。

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慢性外傷性脳症の神経病理学的重症度判定では
元大学選手56%、
元セミプロ選手56%、
元プロ選手86%で
重症と判断されました。


軽度慢性外傷性脳症と判定された人でも、
行動学的症状および心的症状のいずれかまたは両方が認められた人 96%、
認知症状は85%でした。

重症の慢性外傷性脳症と判定された人では、
行動学的症状、心的症状のいずれかまたは両方があったのは89%、
認知症状は95%でした。


過激なスポーツが
将来の認知症につながることが判明したのは
最近のことです。



つい最近の
命をかけた内部告発があるまでは
脳障害は存在しないことになっていましたが、

次々とその実態が明るみになっています。

現在は
この脳障害が、
さまざまなスポーツで明らかになりつつあります。


こういった問題に対して
簡単なルールの改正を行うことによって、
アメフト選手の安全性が大きく高まる
可能性があることが判明しました。

米アイビーリーグの協力の下で実施した研究で明らかになりました。


そのルール改正とは
キックオフ地点を、
35ヤードラインから40ヤードラインへと
5ヤード(約4.6m)前方に移動させるだけ
というもの。


これによって
蹴られたボールがゴールラインを越えやすくなり、
選手同士が衝突する回数が減り
キックオフ時の脳震盪の発生率は
1,000回のプレー当たり
10.93回から2.04回まで激減しました。


その結果
脳震盪の年間発生率が平均68%以上も減少しました。



プロアメフトリーグの最高峰NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)でも
2011年から
キックオフ地点を30ヤードラインから35ヤードラインに変更していますが、
これによって
外傷は減ったにも関わらず
頭部への外傷は減らなかったという結果になっていました。


NFLでは
選手の身体の安全性を考慮して
将来的には
キックオフ自体を廃止することも検討中だそうです。




こちらも
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ひかたま:人工芝の発癌リスクとがんになったサッカー選手たち


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