呼吸

息を吐いて

息を吸う。

私たちは
1分間に、15~20回程度の呼吸をしています。
1時間に900~1200回。
1日では21,600~28,800回

かなりの回数を
無意識に行っています。


私たちは
水が無くても食べ物が無くても
しばらくは生きていられますが、
呼吸しないと
あっという間に肉体の生命活動は停止します。

呼吸には
とても大きな秘密が隠されています。


無意識でも呼吸は続けられる一方で
意識的に呼吸をコントロールすることも可能です




呼吸には二種類あります。
外呼吸と内呼吸です。

外呼吸:息を吐いて、息を吸う、私たちがよく知っている呼吸です。

内呼吸:毛細血管内の血液と細胞のガス交換による細胞呼吸。


外呼吸によって、体内に取り入れられた酸素は
内呼吸によって、細胞内に行き渡っていきます。

さらに
肉体の呼吸とエネルギーの呼吸があります。

肉体の呼吸は、
主に酸素と二酸化炭素が重要な役割を担います。

エネルギーの呼吸では、
プラーナとも呼ばれる生命エネルギーが重要な役割を担っています。



肉体の呼吸では、
主に酸素が主役になっているために、
「酸素を取り入れて、二酸化炭素を排出する」
という
あたかも
「酸素は有用で、二酸化炭素は無用」かのようなイメージが強く定着しています。


でも、
二酸化炭素は、
酸素を取り入れるうえで
とても重要な働きをしているのです。



呼吸の過不足によって
二酸化炭素濃度が変化すると
酸素はとても大きく影響を受けてしまうのです。


細胞内の二酸化炭素が増えすぎた場合には、
血液は酸性に傾き、アシドーシスという状態になり
さまざまな症状がでてきます。

また
細胞内の二酸化炭素が少なすぎる場合には、
外呼吸でたくさん酸素を取り込んでも
内呼吸での酸素の取り込みが制限されてしまい
吸った酸素は有効に使われないまま
体外に呼気として排出されてしまいます。


このような現象は
ボーア効果として知られています。

ボーア効果は
血液内の二酸化炭素濃度の変化によって赤血球内のpHが変化し、
ヘモグロビンの酸素解離能力が変化することです。

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二酸化炭素の多い環境では、
ヘモグロビンの酸素親和性が低下し
ヘモグロビンは酸素を離しやすくなるため、
細胞に酸素を提供しやすくなるのです。


つまり
呼吸によって
酸素を効率よく細胞に取り入れて、
活用するためには
二酸化炭素が重要な役割を果たしていたのです。



呼吸も
酸素ばかりが注目されますが、
二酸化炭素が無ければ成り立ちません。
さらに窒素も
いまだ現代科学では呼吸に無用という扱いですが
実は
これも
大きな役割を持っています。




「随処に主となれば 立処皆真なり」(随処作主 立処皆真)

臨済宗の祖である臨済義玄禅師の言葉を収録した
「臨済録」の中の言葉です。


簡単に言うと
あらゆる場において、いついかなる時も
主体となって最善を尽くせば
真の生き方をしている

という意味になります。


人は
さまざまな立場があります。

テレビドラマでは
主人公がいて
脇役がいて
端役もいます。

それぞれの立場で一生懸命にやることによって
一つの素晴らしいドラマが作られます。




主人公も脇役も
上下関係は無く
優劣もなく
それぞれが独立して
平等です。


ただその場での各々の役割が違うというだけのこと。


それを勘違いしている人が
とても多い世の中です。




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