今日は
最新刊「光の魂たち 植物編」
からの一部抜粋です。





寒い冬になりました。


植物の中には、
秋になっても冬になっても
緑色の葉をつけたままの植物もあります。

このような四季を通じていつも緑色の葉を保っている樹木
常緑樹
といいます。

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常緑樹には
カシ、シイ、サカキ、キンモクセイなどの常緑広葉樹と、
マツ、モミ、コニファーなどの常緑針葉樹があります。


それぞれの葉は、
ずっと同じままではなく、
一年から数年で落葉して、
新しい葉にとって代わります。

常緑広葉樹の一枚の葉の寿命は、一年くらいのものが多く、
常緑針葉樹の一本の葉の寿命は、数年のものが多いようです。




常緑樹は
葉の寿命が長いために、
常磐木(ときわぎ)とも呼ばれます。

真冬の寒い時期でも、緑色を失わないことから、
永遠なる命に象徴され、
縁起の良いもの
として利用されることもあります。



御神事や祭壇には、
木へんに神と書く(サカキ)が使われ、
仏事には、木へんに佛と書く(シキミ)
が使われます。

これらの常緑樹は、
神社やお寺にも植栽され、
尊ばれてきました。



(サカキ)という漢字は日本にしかない漢字で、
日本神話の中で神様のいる場所に榊を立てたという古事が由来です。



ちなみに、
(みぎ)と(ひだり)という漢字は、
この御神事の様子から生まれた漢字です。

は手を表します。
は祝詞、
は御神事で左手に持つ法具を示しています。




針葉樹はまだしも、
葉の表面積の広い広葉樹で、
枯れることなくずっと緑色の葉を保つのは相当な準備が必要なはず
です。

常緑広葉樹は、
冬に備えて葉の緑色を保つために、
見えないところで努力しているのです。

気温の低い冬に
葉は、
凍ってしまうと枯れてしまいます。

だから、
凍ることのないように、
常緑樹は冬に向かって、
葉の内部の糖分やビタミン類を増やしていきます。



普通の水は0℃で凍るのですが、
糖分やビタミンの入った水はマイナスの気温でも凍りにくくなるのです。


寒さを越えた野菜や果実が甘くなるのも同じ理由です。



凍らないように、
糖分を増して寒さに耐えるのです。
雪下ニンジンや完熟ミカン、寒じめホウレンソウなどの甘みの強いものがそうです。



常緑広葉樹は、
見た目は同じでも、
見えないところでしっかりと努力を重ねた結果、
冬でも葉を維持することができるようになりました。



日本と米国で大活躍してきたイチロー選手の言葉を、ふと、思い出しました。
 「努力せずに何かできるようになる人のことを天才と呼ぶなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを天才というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てると思うなら、それは間違いです」


ホンダの創業者である本田宗一郎氏も次のような言葉を述べています。
「私はたえず喜びを求めながら生きている。そのための苦労には精一杯耐える努力を惜しまない」


地道に積み重ねた努力があって、
今がある。


何をするにも輝きと喜びを得るためには、
そのための苦労も楽しむこと。
これはどんなことにも通じることだと思います。


常磐木がご神事で重宝されているのも
わかる気がします。








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