毎年恒例、
平成最後の「今年の漢字」が決まりました。

1995年から開催され
今年で24回目になります。

今年も
12月12日の漢字の日に、
京都の清水寺の本堂の横の奥の院舞台の上で
揮毫(きごう:書画を書くこと)によって
発表されました。

写真は
現在修復中の清水寺本堂の舞台から見た
奥の院です。
IMG_9432

12月12日は、
公益財団法人・日本漢字能力検定協会が
「漢字の日」と制定しています。

それは
12月12日が
語呂合わせで「いい字、一字」と読んで
毎年「いい字」を「一字」覚えてほしい、
という願いを込めて決めたそうです。


清水寺の森清範貫主(かんす)による揮毫です。
貫主が
大きく揮毫した書を
清水寺奥の院のご本尊・三面千手観世音菩薩座像に奉納する儀式を行います。



今年は
再び
「災」

IMG_9424

全国からの公募193,214票の中で、
1位は、「災」が20858票(10.80%)。

2位以下は
「平」「終」「風」「変」「暑」「大」「最」「新」「金」など。
詳細は
こちら
kanji.kanken.or.jp



この
という字
神の摂理に逆らうという意味があります。


本来
神(カミ)は、
火水(カミ)
とも書きます。

拙著「君が代から神が代へ」の序章から
ほんの一部抜粋引用します。
70726f64

私たちの中には、自然との分離感が浸透してしまっています。
人は自然の中に生まれたのに、
不自然な生き方をする不思議な生き物になってしまいました。
これはまるで一本の木が山に対抗しようとするようなもの、
小さな波が海から離れようと試みるようなものです。

神のエネルギー主体の(火水(かみ))の世界にいながら、
物質世界本位の水火との勘違いが始まり、

さらにその物質世界の象徴としての水まで歪んでしまいました。

それが「災」という字に現れています。

これは歪んだ水「巛」が火の上に乗せられた漢字です。

私たちは物質世界での水を整え、
さらに物質世界優先の水火から、
火水の順序の神が代の世界へと直さなければなりません。
すべてが調和のとれた神(火(か)水(み))の世界。
火は、見えない世界の象徴です。
水は、見える世界の象徴です。


この世界で起こるどんな現象でも
まずは
見えない世界でのエネルギーの働きから始まり
それから
物質世界へと投影されて具現化していきます。



その順序は
火(見えない世界)で起こり
水(見える世界)へと広がっていく。

すべて
火(か)水(み)の順序で起こります。



ところが、
今の物質世界では
火で象徴される見えない世界をないがしろにして
水で象徴される物質世界を主体にするようになってしまいました。


つまり
物質第一主義としての
火と水の逆転した状態です。



エネルギーの世界よりも物質世界を第一としたことによって
自然の摂理から離れ、
調和の乱れが起こります。



その物質世界を第一主義として、
水が歪んだ状態
 巛 
(エネルギーの世界)をその下に置いた状態は、
一言で

という字で表現されています。

自然界の摂理に反した状態です。




この世界で大切なもの、本当に価値のあるものは何でしょうか?

目に見えるものには、さまざまな物質や肉体などがありますが、
目に見えないものには、光や熱や、愛や優しさ、そして命などたくさんあります。


やはり
目に見える世界でも
目に見えないものが最も価値あるものであることは明らかです。



日本の国歌「君が代」を読み解いていくと
さまざまな変化が起こります。


(変化していかないと読み解けないような仕組みがあります)

その変化は
とても素晴らしいもので
ぜひ
解読していく過程での変化を
楽しんでいただくために
一般的には
ほとんどお伝えしたことはありませんでした。


その変化の一つが
物の見方の変化です。



通常
ほとんどの人は
物質界では、
見えるものを基調として物事を遂行しています。

物や現象を観察する時に
見えるものと見えないものの意識の割合を
80% と 20%


とすると

君が代を解読していく過程で
見えるものと見えないものの意識を置く割合が
20% と 80%へと変化していきます。



物質世界にいながらも
本来のエネルギー領域である見えない世界の方に
意識の重点がシフトしていきます。



ここでさらに
他の変化が加わると
面白いことが起こります。





君が代から神が代へ 上巻
森井 啓二
星雲社
2017-12-18


今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いします。

人気ブログランキング