ピサの斜塔


イタリアのピサ市にあるピサ大聖堂の鐘楼です。
「ピサのドゥオモ広場」として世界遺産になっています。

ピサの斜塔の
高さは55.86m、
階段は296段、
重量は14,453トンとかなりの重さです。

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当初の建築計画では
現在あるものよりも遥かに高い鐘楼を建築する予定でした。

でも
地盤が弱く、不均質であり、

建築当初から
傾き始めてしまいました。


第1工期1173年 - 1178年、
第2工期1272年 - 1278年、
第3工期1360年 - 1372年
と傾きの影響で
工期が完成まで約200年間と長くなりました。


第1工期後にはすでに塔が傾きはじめ、
第2工期でややその傾斜を修復しながら建設が再開されましたが
塔の傾きは止まることなく進行し
第3工期においても傾斜の修復はできませんでした。

傾斜の原因は
地盤が脆弱なことによるの不均一な沈下です。

でも、
不思議なことに
ピサの斜塔は
1322年、
1846年、
1853年、
1871年
マグニチュード4以上の地震にあっています。

1846年8月14日の地震は
マグニチュード5.7もありました。


でも、
地盤が弱いにもかかわらず
いずれの地震でも
傾きは悪化しなかったのです。




この謎について
最近になって
ローマ第三大学の地震学、地質学、建築構造学などの専門家16人によって構成された研究チームが
ピサの斜塔が500年間倒壊しなかった理由の解明に乗り出しました。




ピサの斜塔の建っている地盤の柔らかさと
塔の剛性の
絶妙な「柔と剛」のコンビネーションによって
塔が地震の揺れと共振することを防いでいた
ことが判明しました。



共振しないために、塔には大きな揺れが起こらずに
倒壊を免れたことが明らかとなりました。

塔を傾けた緩い地盤が
地震の揺れから塔を守っていたのです。



中途半端にガチガチな地盤であるよりも
柔軟性があったおかげで
助かったようです。




これで思い出すのは
「柔よく剛を制す」
という言葉。

柔道でよく使われる言葉ですが、
古代中国の老子の思想の影響を受けて書かれた中国兵法書「三略」の中の有名な一節の言葉です。

兵法書であるものの、
人の在り方についてよく書かれています。

この書では
柔・剛・強・弱についての解説があり
これら相反するものをバランスよく兼ね備えることができれば
理想的である
ということを説いています。


「柔よく剛を制す」という一部だけが脚光を浴びてしまった結果
柔が剛よりも良いという偏った考え方が広まっていますが
柔も剛も同じように大切なもの。



すべては
どれが優れているとか劣っているということはなく
すべて兼ね備えて
バランスをとることが重要なのですね。






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