がんで
お腹に水が溜まることがあります。

一般的には
「がん性腹膜炎」です。
その他にも
がんによって、
低タンパク血症や血栓症、消化管穿孔などを合併した場合にも
腹水は溜まります。

ここでは
がんの腹水の主な原因である
がん性腹膜炎について書いておきましょう。

がんで
お腹に水が溜まる理由は
複雑なので
愛犬ががんになった時に
獣医さんから説明を受けたとしても
理解するのはなかなか難しいと思います。

labrador-380800_1280


がん性腹膜炎は、
主に腹部原発のがんが
播種性に腹腔内に拡がった結果として起こります。


腹水が溜まりやすいがんは
卵巣がん、大腸がん、胃がん、すい臓がん、膀胱がんなどが多い傾向がありますが
必ずしも腹水が溜まるわけではありません。

がん性腹膜炎が起こった場合
根治は不可能とされ
予後もとても厳しいものとなります。

がんの最終形態の一つです。


がん性腹膜炎で腹水が貯留するメカニズムは
とても複雑です。


複数の要因が重なって発生しているのです。

一番よく説明される主な要因は
リンパ管やリンパ節内に腫瘍細胞が浸潤して、
リンパの流れを閉塞するもの。


もともと健康でも生理的に少量の腹水が作られています。
お腹を開くと、腹腔内が湿っているのはそのためです。
その生理的腹水は、
新たに作られる量と同じ量が
リンパ管に吸収されるために
一定の量で保たれています。

がんによってリンパ管の働きを止められてしまうために
お腹に腹水が溜まり続けるのです。


もう一つ
よく説明される要因は
腫瘍細胞が作る因子による血管透過性亢進です。

腫瘍細胞は、
腫瘍をどんどん大きく発育させるために
栄養を摂るための新しい血管を新生させます。

その血管を成長させるために
がん細胞は
「血管内皮成長因子(VEGF)」
というものを放出します。

そのVEGFには、
血管透過性を亢進させてしまう作用があるのです。

その結果、
血管内から腹腔内へと
血液中の水分とタンパク質が漏れ出てしまいます。

がんの腹水には、
タンパク質濃度が高いのはこのためです。



他に主な要因には
腫瘍細胞が拡がることにより腹膜が炎症を起こすこと

肝臓に存在するがんによって門脈圧が亢進してしまうこと

がんによって腹腔内の静脈が圧迫されたり、閉塞されてしまうこと

循環血流量が低下してレニン・アンギオテンシン・アルドステロン系の活性化とナトリウム排泄の低下が起こること


などがあります。




がんの最終段階に入ったら
本人やご家族にぜひ読んでいただきたいのは
「君が代から神が代へ」上巻下巻
病気や死について
よく理解することによって
人生を充実したものにするヒントがたくさん掲載されています。

君が代から神が代へ 上巻
森井 啓二
星雲社
2017-12-18


君が代から神が代へ 下巻
森井 啓二
星雲社
2017-12-18



今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いします。

人気ブログランキング