人の病院の入院ベッドが
病原菌の感染源になってしまう可能性がある
ことが
新しい研究であきらかになりました。


bedsnaturalnews.com



クロストリジウム・ディフィシル(C. difficile )という菌は
院内感染菌としての重要性が認識されてきた病原菌です。

この菌は、
健康な成人の5~10%、
入院患者ではおよそ25%の糞便中に検出されます。


クリンダマイシンなどの抗菌薬の投与によって
正常な腸内細菌叢が乱れてしまうと、
C. difficile が異常に増殖して
やっかいな腸炎であるCDAD(C. difficile 関連下痢症)を発症し
重症化してしまうことがあります。



病院に入院した直後の便検査では
C. difficile が陰性であった患者の21%が入院後に感染し、
さらに
その31%は
抗菌薬性の下痢を発症したという調査報告もあります。


今回の英国のデ・モントフォート大学の研究報告では、
驚くことに
病院で行われている商業的な洗浄と消毒によるシーツ洗いでは
院内感染が問題視されているC. difficile は
完全には除去できていないことが判明しました。



さらに
C. difficile に汚染されたシーツを
汚染されていないシーツと一緒に洗うことによって
病原菌が拡がっていくことも判明しました。




もともと人のベッドシーツは菌が多いもの。
野生のお猿さんのベッドと比較した研究では
人のベッドシーツの方が
はるかに汚かったという研究報告も出ているくらいです。

ひかたま:清潔さ


C. difficile の汚染防御には
今までは床やトイレなどを清潔にすればいいと考えられてきましたが
最も身近で
最も人体に接するベッドシーツの汚染も考慮すべきことが明らかとなりました。



もう一つ

病室のカーテン
なかなか洗わない・消毒しないものの代表です。


病室を仕切るカーテンの清潔度を調べた研究があります。

やはりこ予想通りでした。

米国の感染コントロールの専門誌に掲載された
最近の研究報告です。


ちゃんとした衛生管理をしていない場合
プライバシーを守る病室のカーテンのほとんどに
抗生物質がほぼ効かない高病原性の
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が付着していた
という調査結果です。



cutrnaturalnews.com

なんと調査では
綺麗に洗ったカーテンでも
たった14日のうちに
87%のカーテンが高病原性の細菌に汚染されていました。


たしかにベッドシーツは毎回洗っても
カーテンは毎回洗う病院は少ないのかもしれません。


入院する場合には
どれくらいの頻度で洗浄・消毒を行っているか
確認してみましょう。




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