今年もインフルエンザのシーズンに入りました。

各都道府県の報告では
12月中旬から
全国の定点医療機関を受診したインフルエンザ患者数は
急増
全域で流行期入りした都道府県は
一気に42都道府県に拡大しています。

12/3~9日    6万3千人
12/10~16日  11万8千人
12/17~23日  31万3千人

週ごとに2倍、3倍に倍増してきました。


以前
インフルエンザで何故病院にいくのか?
という記事を書きました。

ひかたま:インフルエンザで何故病院に行くのか?

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今年は
一回の服用だけという
インフルエンザの新薬「ゾフルーザ」の話です。

いままでの
タミフルは、1日2回の服用を5日間必要で、
吸入薬のイナビルは、一回のみですが、吸入薬でした。

新薬「ゾフルーザ」は
内服薬では初めての一回だけの投与。


今までのインフルエンザ薬(タミフル・リレンザ・イナビル)では、
インフルエンザウイルスが体内に入り、
細胞の中で増殖したあと、
その細胞外に出ていくところをブロックする仕組みでした。

今度の新薬「ゾフルーザ」は、
その細胞内でのウイルスの増殖自体をブロックする薬。

そのためウイルスの排出期間は短くなります。

でも
効果については
タミフルとほぼ同程度とされています。


しかも
かつては
夢のインフルエンザ治療薬としてもてはやされたタミフルは、
インフルエンザがこれだけ流行しているにもかかわらず、
WHOによって
「最低限必要な薬のリスト(model lists of essential medicines)」からも
すでに外されています。


つまり必要とは言えない薬の一つ。


何もしないで寝ているのと比べ
1日ほどしか変わないのですから
副作用覚悟で飲むことはないのです。



今回の
新薬の副作用については
いまだ臨床例が少ないために
いまだ未知のままと言えます。


こちらは添付文書
まず大きく赤字で次のように書かれています。

「警告
本剤の投与にあたっては,本剤の必要性を慎重に検討すること。」
zzrpmda/ゾフルーザ

効能・効果に関連する使用上の注意の1は、
「抗ウイルス薬の投与がA型又はB型インフルエンザウイルス感染症の全ての患者に対しては必須ではないことを踏まえ本剤の投与の必要性を慎重に検討すること。
と記載があります。


こちらは
ゾフルーザでは報告例が無いものの
別のインフルエンザ薬で問題になった(因果関係不明)ことから
念のための注意喚起が記載されています。
trrrpmda/ゾフルーザ



有効性に関する研究報告は、
いまのところ
「Baloxavir Marboxil for Uncomplicated Influenza in Adults and Adolescents」
N Engl J Med 2018; 379:913-923

欧州インフルエンザ科学ワーキンググループ会議(ESWI)と米国感染症学会で発表された
第III相臨床試験の結果くらいしか見当たりません。



少なくとも
この新薬の投与後に
変異したウイルス
小児患者の23%、成人では10%で検出された
という報告があります。

ウイルスの変異を積極的に作り出してしまうことは
医療の現場では
とても怖いことになります。


医療現場では
今回の新薬導入には慎重姿勢をみせる医療機関も
多いのではないでしょうか。


導入するかどうかは
良心的な医療機関であれば、
自分だったらその薬を飲むかどうか

判断基準になると思います。


体力のある人でしたら、
充分な水分と栄養、たくさんの睡眠をとって治すことが基本だと思います。


さらに言えば
ウイルスに負けない体力作りを心がけることが
一番いいと思います。







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