トウモロコシのヒゲ

英語では「コーンシルク」(トウモロコシの絹糸)と呼ばれています。
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トウモロコシを買うと
たいていは捨ててしまう部分です。

このヒゲは
「めしべ」です。


おしべが放出した花粉が
風に舞ってめしべの絹糸に付着して受粉すると、
絹糸の中で花粉管が伸びていきます。

そして
トウモロコシの粒のところで受精します。


だから、
トウモロコシの粒と、
ヒゲの数は同じなのです。

粒の数は
品種によって異なりますが、
だいたい600粒くらいになります。

なので、
ヒゲの本数も600本くらいあります。


トウモロコシの長さは
収穫されるときには約20cmくらいに成長しますが、
ヒゲ(絹糸)の長さは
40cmほどに伸びています。

さらに
うまく受精しなかった場合には、
1mくらい伸びていくこともあります。
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このトウモロコシのヒゲは
世界中で生薬として使われてきました。


北米の先住民たちは
さまざまな身体の治療に利用してきました。

中国でも
玉米鬚(ぎょくべいしゅ)、南蛮毛(なんばんもう)などと呼ばれ
生薬として使われます。

最近の研究では、
糖尿病予防や抗がん作用、抗コレステロール作用、
そして優れた抗炎症作用があることも判明しています。
腎臓の結石予防や感染性膀胱炎の治療にも使われ、
また
消化器系の強壮薬としても用いられます。




最も手軽に利用できる方法は
トウモロコシのヒゲのお茶です。

作り方は
シンプルです。

沸騰させたお湯に
新鮮なトウモロコシのヒゲを入れて煮出すだけです。


乾燥させたヒゲも売っていますが、
新鮮なヒゲの方が薬効が高いとされています。

トウモロコシが手に入らない時期には
利用できます。

お好みで
ショウガや蜂蜜、レモンなどを加えます。


こうやって
有効利用すると、
いままでトウモロコシを買って
そのまま無造作にヒゲをゴミ扱いして捨てていたことが
もったいないということがよくわかります。
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