ヒマラヤ山脈とヒンドゥークシュ山脈の氷河の3分の1以上が今世紀中に失われ
中国からインドにいたるまでの広範囲の地域に
深刻な影響が及ぶ可能性があることを
国際総合山岳開発センター(ICIMOD:International Centre for Integrated Mountain Development )が発表しました。

hhgaaicimod.org


このヒンドゥークシュ・ヒマラヤ山脈地域は、
アフガニスタン、パキスタン、バングラデシュ、ブータン、中国、インド、ミャンマー、ネパールの8カ国にまたがり
南極、北極に次いで「第3の極」とも言われています。


専門家が調査した今回の報告書では
世界各国政府が
2015年のパリ協定を遵守して温暖化防止に向けた政策をしっかりと実行に移した場合でも
この地域の氷河の3分の1以上は
2100年までに失われるという悲観的な予想となりました。


しかも
現在のところ
パリ協定は全く達成する気配はなく
今の現状だと、
今世紀中に氷河の3分の2は消失するだろう
という警告も行っています。



この地域の氷河が失われた場合
ガンジス川、インダス川、揚子江、ブラマプトラ川、サルウィン川、メコン川の水量に大きな影響が及んでしまうことは明らかです。

ただし
これらの河川が氷河にだけその水源を依存しているわけではないので
どれだけ大きな影響が出るのかは
実は
全くの不明なのです。


この流域は、
氷河が融けた水に依存して農業が成り立っていると言われていて
氷河の減少により水不足になる怖れのある人は
2億5千万人以上になると試算されています。

また
2008年に開かれた世界水週間の会議で発表された研究報告だと
13億人が水不足の影響を受けるという試算もあります。



特にヒマラヤの氷河は
夏の降雨量の多い時期に降雪があるために
少しの気温上昇でも
氷河の融解に大きな影響が出てしまいます。

気温の上昇に最も過敏に影響する氷河なのは事実なのです。

チベット登山管理センターの情報では、
標高5200mにあるエベレストのあるベースキャンプでは、
氷河がすべて溶けてしまっているところもあるそうです。


そして
日本の国土面積の約6倍で、
世界の約14.5%の氷河を保有するチベット高原の気温は、
他のアジア地域に比べて
およそ4倍の早さで上昇しています。

すでに
チベットの一部の地域では、水の供給が減少が始まっています。

さらに
中国では
中国水利部が2013年に公表した数値では、
2011年までに中国国内の2万8000の河川が消失したことが明らかにされています。


highabc.net.au


前例としては
すでに氷河が消えて
深刻な水問題を起こしているボリビアのような国もあります。

bbclimatenewsnetwork.net



他にも
氷河が消えることの影響は
多方面に及びます。

水力発電にも大きな支障が出て、
気候にも影響し、
山岳地域では侵食や地すべりなどによる災害をもたらす可能性もあります。



山岳地域での変化は
瞬く間に起こります。

そこには
直接的な影響だけ見ても
十億人の生活がかかっているのです。


亡命チベット政府は、
2015年フランスで開かれてた気候変動サミット「COP21」で、
ヒマラヤ山脈地域の緊急保護が必要であることを主張しました。




氷河の溶解は
毎年予測が修正されるほど
加速度的に悪化しています。


今月は
南米大陸の南端部にあるペリト・モレノ氷河で
最高気温35.6度を観測しています。

氷河で35度を越えるということも
先月までは全く考えられなかった異常な事態です。



氷河溶解・消失の影響は
もちろん
日本にもやってきます。


特に日本人は
他の国の出来事を他人事として無視する傾向があります。
先進国で
他の国で大惨事が起きている時にも、芸能人の恋愛ばかり報道する国は
他にはないのではないでしょうか?

国境など
人が勝手に作ったもの。

私たちはたった一つしかない同じ地球に住んでいます。

その地球で起きている大きな変化は
決して他人事ではありません。



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