奄美大島に住むハブを殺すために
無理やり導入され、
そして
次々と見つけ次第殺されていくマングースたち


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野に放たれただけでなく、
容れ物の中にハブと共に入れられて
命をかけた殺し合いもさせられていました。


野に放たれた30匹のマングースたちは
奄美大島の自然の中で順調に繁殖し
今度は
増えすぎたために
人間の都合により「期待の星」から一転して「有害生物」に指定

すべて全滅させることになり
次々と殺していきました。



罠で捕まえたり
毒エサも撒かれました。



そして
それも間もなく奄美大島のマングースたちは全滅となるようです。





完全に全滅すれば、
あの美しかった鳥カナダガンの全滅についで
二番目の全滅作戦完了となります。

(ひかたま:外来種の命:日本でカナダガン根絶



そもそもの始まりは
一人の東大教授がインドへ行った時のこと。

見世物で
コブラとマングースを無理やり戦わせるというショーを見た教授は
もともと沖縄に生息しているハブを殺してしまうために
マングースたちの輸入を発案したことが始まりでした。


外来種が問題となる中で
動物たちの生態もよく把握しないまま
沖縄に導入してしまったのでしょうか?


マングースは、
そもそも雑食性で
ハブを食べません。




マスコミのイメージで作られたものですが、
実際のフィールド調査でも
マングースの胃の中にハブは見つかっていません。


マングースは、日中明るいうちにしか行動しない昼行性の動物、
そして、
ハブは、夜中暗いうちにしか動かない夜行性の動物。



ハブとマングースは、
自然界で殺し合うことなどないのです。




マングースが食べるとすれば
もっと美味しく、無防備に歩いているヤンバルクイナやアマミノクロウサギになるのは
あきらかです。



このマングースの導入を提唱した教授は
当時の生物学では第一人者であり、
当時の最先端の知見を検討しての決断であったようです。


さらにこの教授の提唱により
別の生き物たちも次々と日本に導入され
現在では
日本全国で
従来の生態系が大きく破壊されてしまいました。





人間の最先端科学など
自然界の叡智に比べたら
全く理解していないにも等しいこと。



人は
現代科学や現代医学など
最先端の知識が最も正しいものとして妄信する傾向があります。

でも
そんな知識は、
数十年しか通用しないもの。


まだまだ驚くほど未熟なのです。


現代の技術の欠点の一つに
「すべてを科学的に定義すること」
があります。


定義できないものは
非科学的とみなされ
排除されてしまう。


現代科学では
日常生活の所作でさえ
いまだに解明できないのです。



もっと自然界に対して謙虚な姿勢で
視野を広げることができれば
遺伝子組み換えや過剰なプラスチック生産、化学物質の垂れ流しなど
さまざまなことが
見直しの対象になってくると思います。






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