今日は
昨日のホルモンの話の続きです。
(ひかたま:生存のためのアロナーシングと愛情の連鎖



愛した人と
生涯ずっと愛し合うことは理想です。

そのため
日本では
一夫一妻制が常識で
それ以外は人としての道を外れている不倫という認識が一般的です。

でも
海外では
一夫多妻制や多夫一妻制など多彩です。
決して
一夫多妻制の男性や多夫一婦制の女性が
人の道を外れているわけではありません。


また
すでに結婚という不自然な縛りには囚われない国も出ています。

本当に好きであれば一緒にいるし、
嫌いであれば一緒にいない。


それを一枚の紙で縛り付けるのは
人間の所有欲に由来するもの。
契約書一枚のために義務のように人生を暮らすことは
不自然で
良いところも悪いところもあると思います。


スウェーデンでは、
もう紙による縛りがないために
出産する母親の半分以上は結婚していません。
もちろん
日本のような婚外子への差別的な取り扱いは存在しません。



一夫一妻制のナイジェリア連邦共和国出身のボビー・オロゴンさんは
なぜか6人もお母さんがいて
34人兄弟の3番目。


いろいろです。



動物の世界では
さらにバリエーションが多く
多くの哺乳類では、
一匹の雄が複数の雌と交尾をする一夫多妻制や
雄雌も複数の相手と交尾をする乱婚制などが一般的です。


種の生存のために
それぞれの種が最も理にかなった方法をとれるよう
遺伝子に組み込まれています。


一夫一妻制で
一匹の雄と一匹の雌がつがいとなり
雄が子育てを手伝うという一夫一妻制は、
哺乳類全体のたったの3% 以下とされています。



ちなみに
仲良しの象徴として
よくオシドリ夫婦という言葉がありますが、
実はオシドリは
基本的に
一夫多妻制です。


繁殖中に雄が雌のそばにずっといるのは
他の雄を寄せ付けないためです。

子育てが終わるとすぐに
雄は次の雌のパートナーを探すため
巣から離れてしまいます。



そんな中で
一生涯決まった相手と添い遂げる動物の話です。

プレーリーハタネズミ


北米原産の毛の長い小型のげっ歯類で
哺乳類では珍しい
一夫一妻制の代表格ともいえる動物です。

近縁種のネズミたちが
一夫多妻制をとる中で
プレーリーハタネズミは
生涯同じパートナーと添い遂げる動物です。

prairie_volesvassar.edu



プレーリーハタネズミの子供は
巣立ちの時期を迎えると
両親から離れて広い草原へと出ていきます。

そこで
雄と雌が出会います。

その出会いが
運命の出会いへとなります。

出会った雄雌は
交尾を行います。

プレーリーハタネズミは
交尾排卵動物のため
交尾の刺激で排卵し、そのまま妊娠出産できます。


この最初の交尾によって
雄の脳内ではバソプレッシン
雌の脳内ではオキシトシンが分泌されます。


プレーリーハタネズミの場合には
それらのホルモンが特定の部位の受容体に結合します。

プレーリーハタネズミのバソプレッシンの受容体は、
一般的には行動する時の「やる気スイッチ」につなげる神経回路の一部である
大脳基底核にある腹側淡蒼球と呼ばれる領域に多く分布しています。

この部位の受容体に結合することによって
お互いが生涯のパートナーの絆となる神経回路が形成され
お互いに
なくてはならないほど大切な存在へと変化します。




一度その神経回路が形成されると
一生涯
いつも一緒にいて
いつも一緒に食事をし
いつも一緒に過ごします。


そして
どちらかのパートナーが亡くなるまで
添い遂げます。



一夫多妻制の動物では
バソプレッシンが分泌されても
脳内で結合する受容体の部位が異なるために
同じようにパートナーに一途にはならず
別の行動に転化されます。


脳内のバソプレッシンの結合する部位によって
同じホルモンでも
全く違う習性となるようです。


人の場合には
さらに
脳機能が高度に発達しているために
受容体の分布や神経システムが複雑化していて
わずかな違いでも
その行動に大きく個体差が現れてきます。




雄のプレーリーハタネズミは
雌に初めて出会うまでは
とくにどの雌でも相手を選ばないようです。


でも
交尾が終わった途端に
その雌だけに一生涯夢中になり

他の雌には全く興味を示さなくなるのです。


これは
人でも
ある方法を使うと
できるようです。



詳しくは
おとなのひかたま「裏たま」に書こうか検討中です。
(・∀・)

とはいえ、
「裏たま」はまだ企画中のブログです。
書いて欲しいとのリクエストがあったので
検討中です。

もしアップする場合
読者登録した人だけ見れる設定にする予定です。






        
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