宮崎県日南市の森林に
直径70mほどの杉の木のミステリーサークルがあります。

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飫肥杉(おびすぎ)という種で
木材に油分が多くて腐りにくく、
木造船などの材料として重宝されてきました。

ところが最近は
繊維強化プラスチックが普及して
飫肥杉の需要が激減しています。


宮崎南部森林管理署では、
住宅建材用の杉に適した植栽密度と成長の関係を調べる目的で
1973年に飫肥杉の試験栽培を始めました。

1周36本
同心円状に12周の植林です。

円形のため、
中心に近づくにつれて植栽間隔が狭くなります。



その結果、
一番密集した中心の木は高さ15m、
外側の木は高さ約20mにまで成長し、
中心部より約5m高く成長することが判明しました。


密集していると
成長は制限される。



今までの定説では
樹高は植栽密度に影響されない
というのが常識でした。

この試験栽培は50年目に当たる2023年度に終了予定で
その後
伐採する予定でしたが、

思いがけない美しいサークルになったことと
その反響が大きいために、
今後は観光資源としても活用していく予定に変更だそうです。

今後
植林アートとか
数十年、数百年後の姿を見据えた植林の仕方が流行るのかもしれません。


 Google Mapsで見ることができます。
circle-trees-japan-crop-circle-4google


日本には古くから
「鎮守の森」というものがあります。

鳥居をくぐり
参道を歩き始めると、
今までの喧騒から離れて
いつのまにか大木に囲まれて
すがすがしい空気と
厳かな雰囲気があります。

そこには、たくさんの生物と
目には見えない精霊を感じて、
心身共に浄化されるように感じる人も多いことでしょう。



そこが鎮守の森です。

昔の人たちは、
最初は、小さな神社であっても
自分たちの氏子神社のためならば
自分たちの土地を喜んで無償で提供して
一緒になって
鎮守の森を作り上げていったのです。


時間が経つと
木々が育ち、
やがて
豊かな森へと育っていきました。



東京の都心に作った明治神宮の森は
いまや
豊かな生態系ができています。



心を込めて作った環境。
すべての生命が尊ばれる環境。
だから神が宿るのを感じることが出来るのです。




神社は、建物だけが神の社ではなく、
鎮守の森も含めての神の社なのです。



ところが、近年では、
山の植樹というとお金になる木を均一に植えてしまう。
そこには、
豊かな生態系が出来ることはありません。



そして時期がくると
容赦なく、
すべて切り倒す。


花粉症も
昔は
これほどひどくなかった。




こういった自然に敬意を払わない当たり前の世界になると
生き物に対する敬意など
必要ない世界になってしまいます。


万物に対する敬意の欠如が、
あらゆる歪につながっていきます。




自然とそこに生息する生物たちを守るには、
物質的なことだけでなく
目に見えない価値観を知ることが大切です。



日本人には、
心のどこかに
鎮守の森の精神が眠っていると思います。


いまは
目覚めてもらう時期になっています。










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