今日は、
イラクに滞在していたある米国海兵隊員と一匹の野良犬の話です。
基本的に軍隊では、
軍用犬以外の犬の同伴は認められていません。
でも、
現地で出会う野良犬たちと兵士との友情の話はたくさんあります。
戦地のような異常な精神状態におかれる環境下では、
犬は、
兵士の心のオアシスの役割を果たすのです。
戦地で、
兵士たちはまともに食べ物もなくお腹を空かせた野良犬がいれば、
食べ物を与え、
犬は喜んで兵士たちと共に行動するといったことが起こります。
米国兵士ブライアン・デニスは
イラクでの駐在の時に、
耳の先端が切断されてコブ状(Nubby)になった犬「ナブスNubs」に出会いました。
イラクには野良犬も多く、
最初は、
特に意識する犬でもありませんでした。
ブライアンの滞在中に、
ナブスは少しずつブライアンと仲良くなっていきました。
ある日、
ナブスは何者かに、
スクリュードライバーで左脇腹を突き刺されてしまいました。
ブライアンは、
ナブスを看病して、
無事に回復。
ナブスは、
人に虐待を受けたにも関わらず、
ブライアンには心開いていったのです。
NBC News
そしてブライアンは、
移動の日が来ました。
新しい駐屯地は、
今のナブスがいる基地から100km以上離れたヨルダンとの国境近くであり、
軍の規則では
犬を持ち込むことが出来ませんでした。
ブライアンは、
心残りのまま、
ナブスと別れたのです。
新しい基地に到着して、
二日目のこと。
なんと、
ブライアンの目の前にナブスが立っていたのです。
ブライアンが発った後で、
ナブスは必至で彼が載る車の後を追っていったのだそうです。
そして、
二日間かけて、
銃弾飛び交う戦地をくぐり抜け、
夜中は氷点下にまで下がる気温の中、
100kmの道のりを
ブライアンの車の跡をたどってついてきたのです。
このナブスの追跡を見て、
海兵隊員たちは皆でナブスを基地で飼うことに決めました。
犬小屋も作りました。
ブライアンは、
米国にいる家族へメールで相談。
ブライアンさんの家族は、
インターネットを通じて呼びかけ、
ナブズをアメリカに送るための資金を作りました。
そして、
ナブスをイラクからブライアンの友人の待つヨルダンへ国境を越えて送り、
ワクチン接種と健康診断を行い、
米国へと送る許可を得たのです。
ナブスは
無事に米国のブライアンの家族の元に送られ、
その一ヶ月後に、
ブライアンも帰国し、
米国の地で感動の再会を果たしました。
NBC News
動画
NBCニュースでは、「海兵隊の規則を曲げた男」として紹介されました。
NBC News.com
その様子はテレビでも放映されました。
犬と人との関係は、
常に愛を分かち合う関係です。
お互いにどんどん湧いてくる愛情を分かち合う。
人と人との関係には、別のタイプもあります。
自分の寂しさや孤独感を埋め合わせるために、
相手を求め合う関係。
こういう関係では、
お互いに与え合うよりも、何かを求め合う。
その欲望が続くのであれば、お互いに満足することなく、
いずれは破たんします。
人も犬と同じように、お互いに湧いて溢れる愛情を分かち合う関係、
求めることなく、与えることや分かち合うことを喜びとする関係を築ければいいですね。
今日もありがとうございます。
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イラクに滞在していたある米国海兵隊員と一匹の野良犬の話です。
基本的に軍隊では、
軍用犬以外の犬の同伴は認められていません。
でも、
現地で出会う野良犬たちと兵士との友情の話はたくさんあります。
戦地のような異常な精神状態におかれる環境下では、
犬は、
兵士の心のオアシスの役割を果たすのです。
戦地で、
兵士たちはまともに食べ物もなくお腹を空かせた野良犬がいれば、
食べ物を与え、
犬は喜んで兵士たちと共に行動するといったことが起こります。
米国兵士ブライアン・デニスは
イラクでの駐在の時に、
耳の先端が切断されてコブ状(Nubby)になった犬「ナブスNubs」に出会いました。
イラクには野良犬も多く、
最初は、
特に意識する犬でもありませんでした。
ブライアンの滞在中に、
ナブスは少しずつブライアンと仲良くなっていきました。
ある日、
ナブスは何者かに、
スクリュードライバーで左脇腹を突き刺されてしまいました。
ブライアンは、
ナブスを看病して、
無事に回復。
ナブスは、
人に虐待を受けたにも関わらず、
ブライアンには心開いていったのです。
NBC News
そしてブライアンは、
移動の日が来ました。
新しい駐屯地は、
今のナブスがいる基地から100km以上離れたヨルダンとの国境近くであり、
軍の規則では
犬を持ち込むことが出来ませんでした。
ブライアンは、
心残りのまま、
ナブスと別れたのです。
新しい基地に到着して、
二日目のこと。
なんと、
ブライアンの目の前にナブスが立っていたのです。
ブライアンが発った後で、
ナブスは必至で彼が載る車の後を追っていったのだそうです。
そして、
二日間かけて、
銃弾飛び交う戦地をくぐり抜け、
夜中は氷点下にまで下がる気温の中、
100kmの道のりを
ブライアンの車の跡をたどってついてきたのです。
このナブスの追跡を見て、
海兵隊員たちは皆でナブスを基地で飼うことに決めました。
犬小屋も作りました。
ブライアンは、
米国にいる家族へメールで相談。
ブライアンさんの家族は、
インターネットを通じて呼びかけ、
ナブズをアメリカに送るための資金を作りました。
そして、
ナブスをイラクからブライアンの友人の待つヨルダンへ国境を越えて送り、
ワクチン接種と健康診断を行い、
米国へと送る許可を得たのです。
ナブスは
無事に米国のブライアンの家族の元に送られ、
その一ヶ月後に、
ブライアンも帰国し、
米国の地で感動の再会を果たしました。
NBC News
動画
NBCニュースでは、「海兵隊の規則を曲げた男」として紹介されました。
NBC News.com
その様子はテレビでも放映されました。
犬と人との関係は、
常に愛を分かち合う関係です。
お互いにどんどん湧いてくる愛情を分かち合う。
人と人との関係には、別のタイプもあります。
自分の寂しさや孤独感を埋め合わせるために、
相手を求め合う関係。
こういう関係では、
お互いに与え合うよりも、何かを求め合う。
その欲望が続くのであれば、お互いに満足することなく、
いずれは破たんします。
人も犬と同じように、お互いに湧いて溢れる愛情を分かち合う関係、
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コメント
コメント一覧
昔飼っていた犬を思い出しました。
会いたくなっちゃった。
これだけの理解と愛情を共有出来るひとたちが、何故戦場にいらっしゃるのか…
動物に向ける無条件の愛で、かろうじて正気を保っていたのでしょう。
戦場に輝く『ひかたま』。
みんなが大きな大きな愛に気付いて、幸せに暮らしたい。命がけの学び合いは、終わりにしようよ。
先生、今日もありがとうございます。
心がなごみます。
一度傷つけられた経験をすると恐怖で人間に近づくことができなることがほとんどですが、ブライアンに心を開いたナブス。
「武は愛なり」の精神の武道のお稽古でも、一番強いのは、自らの心と身体をすべて開いた状態と教えて頂きました。
眉間も喉も胸も鳩尾もお腹もすべて開いた状態で相手と向き合う。
するとかかってこようとした相手は「恐れ入りました」となり、戦意を失ってしまう。
(残念ながら私はこの境地にまだまだまだまだなれていません)
恐れ、不安、恐怖、悲しみ、苛立ち等の気持ちがあると必ず鳩尾が固くなり、体がゆるまない。
平和について考え、祈ることもことも大切。それと同じくらい大切なことは自らが深い息、深い呼吸をすることだ、と。
今日も素敵なお話、大切な気づきをありがとうございます。
名前はジョンで、兄弟のいない、親とも不仲だった自分にとって、青春時代の仲のいい友達になりました。
今でもジョンのことを思い出すたびに、もっと深く可愛がってあげればよかった…と後悔の念が湧いてきます。
人も動物も「愛」がすべてだと思います。自分の中から湧き出る愛を、もっと意識して、覚悟を決めて愛を実践しないと、あとから一生の後悔となりかねません。
ジョンは私に、愛の大切さを教えてくれた人生の教師でもあります。感謝です。
ナブスの真っ直ぐな思いは距離も困難も乗り越えて
愛するブライアンの元へと行くことが出来た。
感動しました。