カタール国立博物館

カタールの首都ドーハにあります。

Ateliers-Jean-Nouvel-Doha-Nationa-Museum-Qatar-©Iwan-Baan-2mymodernmet.com


カタールは
アラビア半島の中東部、
ペルシャ湾に突き出す小半島に位置しています。


昔から遊牧民が暮らす小さな国で
石油が発見されるまでは
唯一の外貨獲得源は
海で採れる天然真珠だけでした。


首都ドーハは
油田によって
巨万の富を得て
小さな村から大都市へと急速に発展してきました。


カタール奥立美術館は
円盤のような丸い屋根が特徴的な建物です。

Ateliers-Jean-Nouvel-Doha-Nationa-Museum-Qatar-©Iwan-Baan-1mymodernmet.com


この建物を設計したフランス人建築家ジャン・ヌーベル。
彼は
中東のルーブル美術館として有名な「ルーブル・アブダビ」を手掛けた建築家です。


今回のカタール美術館は
ミネラルが結晶化してできた美しい鉱石
「砂漠のバラ」
を参考にデザインしたそうです。

Ateliers-Jean-Nouvel-Doha-Nationa-Museum-Qatar-©Iwan-Baan-6mymodernmet.com

こちらが
「砂漠のバラ」
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砂漠のバラを再現するために
さまざまな大きさの316枚の円形パネルを
7万6000枚の繊維補強のコンクリートによって組み合わせています。

Ateliers-Jean-Nouvel-Doha-Nationa-Museum-Qatar-©Iwan-Baan-8mymodernmet.com


延べ面積4万6596平方メートル、
地下1階地上5階建て

Ateliers-Jean-Nouvel-Doha-Nationa-Museum-Qatar-©Iwan-Baan-3mymodernmet.com

ちょっとホタテの稚貝にも見えますけど・・・。




砂漠のバラは、
硫酸カルシウムでできたものと、
硫酸バリウムでできたものがあります。

これらの鉱物は
純粋な状態では透明で滑らかなはずですが、
表面の結晶と砂が一体化しているために、
茶色くザラザラしています。


砂漠のバラは、
ミネラル成分が水に溶けてから
結晶化して成長していったもので
砂漠の中で作られたものであるものの
水がない地域では形成されません。



そのため、
砂漠のバラが採取できる場所は
「かつて水が存在した場所」
であることがわかります。




そういえば
話は変わりますが、
アラブ首長国連邦に属する大都市ドバイ。
超高層ビルや超豪華ホテル、巨大ショッピングセンターなどが建ちならぶ砂漠の大都市ドバイでは、
住所が存在しません。

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あれだけの大都市でありながら
エリア名や建物の名前はあっても、
住所はないのです。

郵便物は
私書箱に届きます。

なぜなら
ドバイという国は
もともと砂漠の民ベドウィン族の国であり
ベドウィン族は遊牧民であり、
定住する習慣がないために、住所が意味をなさなかったのです。



カタールはどうなのでしょうか。




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