中国北部で
コブラ酒のボトルを開けた女性が
中に漬けられていたコブラがボトルから飛び出して
手を咬まれるという事件がありました。

ただちに病院に運ばれ
無事に退院できました。


中国広西チワン族自治区の男性は
コブラ酒の中のコブラに咬まれて死亡しています。


インドでは
一か月前にコブラを入れたコブラ酒をあけた男性が
ボトルから飛び出してきたコブラに咬まれて
死亡しました。


日本でも漬け込んだハブ酒の中のハブに咬まれた男性がいます。

他にも
同様の例が結構あるようです。

Snake-winethedrinksbusiness.com

ヘビは
お酒に漬けられた時に
わずかな酸素があれば
冬眠に近い状態になることができるために
数か月間は生きることができるようです。



ところで、
国によっては
ヘビに咬まれたときの治療費は驚くほど高額になります。

例えば
米国。

米インディアナ州の国立公園でキャンプをしていた10歳の少女オークリーちゃんが
足のつま先をヘビに咬まれました。

同行していたキャンプリーダーは
毒蛇に咬まれた場合も想定し、
緊急ヘリで
オークリーちゃんを搬送。

病院で
念のために抗毒素血清の投与が行われました。

オークリーちゃんは
特に問題なく
すぐに退院。

その後
治療費が判明しました。

総額142,938ドル(約1572万2千円)

治療費 19,404ドル(約213万4000円)
救急医療ヘリコプター搬送代 55,577ドル(約611万3千円)、
蛇の毒を中和するための抗毒素4バイアル 67,957ドル(約747万5千円)


幸いなことに
オークリーちゃんは保険で治療費を賄うことができたそうです。

治療費は
保険会社の交渉により減額されたとのこと。


このニュースで
ちょっと気になったのは
病院から請求された抗毒素血清の価格。

抗毒素CroFabは、
独占企業のため価格が高く、
1バイアルの卸値は、3,000ドルほどします。
4バイアルで、12,000ドル。

でも
病院側の請求書には
抗毒素血清代が、67,956ドル。
1バイアルあたり、16,989ドル(約188万円)で計算されており、
実際の価格よりも
約56,000ドル多く請求していました。

これは一般の人では全くわからないはず。

この上増し価格は
在庫管理のリスクがあるからでしょうか。


これは
よくあることのようです。


海外でヘビに咬まれても大丈夫なように
保険には入っておいた方がいいですね。




WHO世界保健機関によると、
世界では、
一年間に540万人が蛇にかまれ、
そのうち270万人が毒による被害を受けています。

アジアが約200万人と最多の被害で、アフリカ、中南米も多いです。

そして
死亡する人は
年間推計 8万1千~13万8千人に上ります。

命は助かっても
その後に
深刻な後遺症に苦しんでいる人の数は、およそ40万人に上ります。



意外に多いのは
トイレで咬まれるケース。

無防備ですもん。


現在
WHOは
「毒ヘビ咬傷治療薬のための持続可能な市場の回復」
を提唱しています。

2030年までに
抗毒素血清生産のための企業を25%増やすことが目標の一つ。

それを実現するために
世界規模の血清備蓄体制を構築する試験プロジェクトが計画されています。





私もオーストラリアのアウトバックに住んでいた時は
トイレに普通にヘビが住んでいました。


真夜中に寝転がって星を見ていた時
横にヘビが来たことがあります。

オーストラリアの星空は、
満天の星で
一か所の小さな領域だけ「石炭袋」と呼んで
星が無い場所がありますが、
それ以外は大空一面星だらけなのです。

そんな中で、
ヘビが真横にいても
気にしないまま星を眺めていました。

すると、
先住民アボリジニの友人が
必死でゆっくりとこっちに来いと言っているのです。

そのヘビは、
世界の陸上の毒蛇の中でもTOP5に入る毒蛇だったようです。



こちらも
ひかたま:毒蛇の抗毒素血清の危機


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