世界各国は
戦争に備えて自国の軍を持っています。


戦争を絶対にしない軍は
読売巨人軍やたけし軍くらいなものでしょうか。



世界には軍も自衛組織も持つことを放棄した国も存在します。


コスタリカ共和国
通称コスタリカ。
中央アメリカ南部に位置する「環境保護先進国」として有名な国です。

フェアトレードのシステムも構築されています。

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かつては
中米最大の軍事国家であったコスタリカは
どんどん軍縮政策を進め
1947年のコスタリカ内戦時までには
たった一個大隊にまで軍縮させていました。

そして
内戦後に
軍による政情不安を回避するために
憲法によって常設軍を廃止を決定。


戦争をしないだけでなく、
米国の軍事基地の設置しないことや、
自国内の警察官が銃を所持しないこと
など
平和のために完全武装解除しています。


コスタリカ共和国憲法第12条では
「国防のために軍隊を組織することができる。」と規定を残して、
非常時の集団的自衛権の行使を認めていますが、
実質上
完全非武装の状態から緊急時に軍隊を再組織化することは出来ないと言われています。



コスタリカは
いままで軍に費やしていた膨大な予算を
社会福祉や教育などに充てて
国民が幸せになれる道を選んだのです。




さらにコスタリカは
周辺国の平和活動にも関与して
1980年代にアリアス大統領が、
周辺国のニカラグア、エルサルバドル、グアテマラの内戦を対話によって終わらせるために
大きく尽力したことで
ノーベル平和賞を受賞しています。


コスタリカは、
絶えざる周辺諸国への平和的活動を通して、
周辺国に平和の国としての立場を強調しています。


コシタリカは
環境保護にも力を入れ
国土の約1/4が、
国立公園と自然保護区になっています。

このコスタリカは人口も少ない小国でありながら、
英国のニュー・エコノミクス財団(NEF)が発表する
「地球幸福度指数(Happy Planet Index)」で
常に上位を獲得。

hidhappyplanetindex.org

この幸福度の算定には
黄色い〇:幸福度(身体的、精神的、社会的に良好な状態)
赤い〇:平均余命
黒い〇:社会的平等性

これを
緑色の〇:エコロジカル・フットプリント(地球の環境容量をあらわしている指標)
で割って算出します。


2016年度の「地球幸福度指数」では
コスタリカは、第1位
笑顔の国タイでも 9位
ノルウェイでさえ、12位
スイス 24位
英国 34位
日本 58位
韓国 80位
カナダ 85位
米国 108位

米国は富の不均衡が大きく順位を下げたようです。




世界の国々が
一斉に武力放棄して
軍に費やされているすべての財力と優秀な頭脳、豊富な人材を
平和利用に活用する日は
いつになるのでしょうか。


こちらは2016年に制作された映画
「コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~」

この映画の原題は
「A BOLD PEACE(勇敢な(大胆な)平和)」

この映画では
コスタリカの制度を大きく変えることになった1948年の内戦から
軍隊廃止までの出来事が紹介されています。
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「コスタリカの奇跡 ~積極的平和国家のつくり方~」予告編



もちろんコスタリカの状況は
他の国にそのまま当てはめることは出来ません。

でも
どの国も
平和と幸福を一番の理念とすることは出来ます。



どこの国でも
政治は自国民の幸福と繁栄が目標です。


でも、
自国の利益だけを追求する政策は、
他国の人々を犠牲にする時代になりました。

それを理解しながらも、
大国は
人道上の理念を隠したまま
自国だけの利益追求を躊躇なく実行しようとしています。

現代の戦争は
お互いの意見の相違によって起こる争いではありません。

戦争を起こして巨額の利益をあげたい特定の集団が
意図的に
戦争を始めるきっかけを演出しているのです。


だから
お互いの国の指導者たちが対話をして
和解するということは不可能です。



力による支配には
必ず
憎しみが生まれ
それは
鎮まることなく
増幅していきます。

そして
それをさらに力で抑えていく・・。


真の平和と幸福、地球環境のためには、
国境をとりはらった広い視野と高い道徳心が必要なのは明らかです。

各国が異なる思想や文化でも、
共通の理想理念を持つことが出来るのですから。 






先日のブログ「忘れられた戦地と真の平和
にも書きましたが
ここでもう一度転載しておきます。


戦争のない世界にするためには
一人一人の心の中で平和を実現する以外には
達成できません。


今の地球では
ただちに戦争を無くすことは現実的にできないでしょう。

でも、
争いや困難は
それを正そうとする行動の中で
自らの光を見出して
それを分かち合っていくには
最高の状況でもあるのです。




もしも
愛を意識して
忍耐力もつけて
競争から慈悲の心へと変えれば
完全な平和が実現できるのでしょうか?


表面的には可能でしょう。



でも
それは単なるきれいごと。



真の平和を達成したいのであれば、

私たちは
もっと根本的なところまで
目覚めて
変えていく必要があります。




それは
「善と悪」
という概念です。



私たちは誰でも
「あれは善で、それは悪」
という
個人の価値観、個人の基準を持っています。



なぜ私たちは
各々の感情で
善と悪を分けなければならないのでしょうか?


自己防衛?



それは
平和のため?
それとも
戦争のため?



善と悪に区別することは
必ず
協調ではなく
対立を生み出します。



人は
虫にでさえ
益虫とか害虫などと区別してしまいます。



実は
善も悪も
なんら真理に根ざしたものではありません。


もしも
目覚めた純粋な知覚によって
地球上の出来事を見ることができたなら
善も悪もなく
「すべてが一つ」であることが理解できるでしょう。



一人一人の魂で
善悪を超える感覚が理解できる日が来るまでは
地球はさまざまなレベルの争いを通した
学びの場が提供されます。



いつか
一人一人の魂が
善悪を超える感覚が理解できた時に
初めて
真の平和が実現します。






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