死海

アラビア半島北西部にある塩湖です。
高温で乾燥した気候にあり、
西側はイスラエル、
東側はヨルダンに接しています。


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ヨルダン川から流れ込んだ河川の水が
強い太陽光によって
一気に蒸発して
海水の10倍というとても濃い塩分濃度にまで凝縮されます。

海水の塩分濃度が約3%であるのに対し、
死海の湖水の塩分濃度は約30%もあるのです。


死海の水面の海抜は、
マイナス430mであり、
(少し前のデータではマイナス418m:さらに水位が下がっています)
地表で最も低い場所です。



現在
この死海が現在急速に縮小し続けています。


それは死海に流れ込む水源であるヨルダン川からの水量が減少しているからです。

以前は
死海に流れ込む水量は、
年間13億立方メートルでした。

現在は
1億5千万~2億立方メートルにまで激減。



激減の理由は
気候変動による降水量の変化と
ヨルダン川流域の人口増加によって
生活用水や工業用水のための取水量が激増したこと。


イスラエル環境保護省の試算では
2050年までに1960年代の湖面面積の半分に縮小すると見積もられています。


現在中東各地では
未曽有の豪雨と洪水被害が発生していますが
この地域ではあまり影響がないようです。



このままでは
死海の中央部分に突き出したリサン半島が対岸とくっつき、
2つの湖となってしまう可能性もでてきています。


すでに水位の低下で
道路の陥没による閉鎖もあり、
多くのビーチが閉鎖され、
観光にも大きな支障がでています。

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上の図の現状(1950年と2000年)と予想図(2050年)のように
現在のところ、自然に任せれば
死海はいずれ消滅することになります。


現在
紅海の海水を移す計画や
地中海の海水を死海まで流れ込むようにする計画など
さまざまな案がでています。

どの計画を実行に移すにしても
関係各国利害関係や
生態系への多大な影響、
死海独特成分への影響など
問題が山積しています。




現在消えつつあるのは死海だけではなく,

中央アジアのアラル海はほぼ消失。
アフリカにあるチャド湖もどんどん縮小中。
ボリビアのポーポ湖は、つい先日まで、湖が消えるのは千年先のことと予測していたにも関わらず、
あっというまに消失へと向かっています。
はるか昔から湖に頼って生活してきた先住民たちは
遠い地へ離れていきました。
イランのウルミア湖は、中東ではカスピ海に次ぐ広さの塩湖でしたが、
たった30年間で約80%も消失してしまいました。
他にも
たくさんあります。
たった一日で大きな池や湖、河川が消える事態も多く報告されるようになりました。


大きな湖の消失によって
豊かな生態系は失われ、
湖だった場所には、泥に埋まった廃船や桟橋の残骸が残り、
風に巻き上げられた塩分濃度の濃い砂は、農地を少しずつ蝕んでいます。
漁業も出来なくなり、水も利用できなくなる・・・。



最も大きな原因は
やはり人間の活動にありました。


ダム建設や灌漑事業、地下水の汲み上げはお金になるのです。
一見、生態系に安全に見せかけて
実は
確実に生態系を壊していたことがずっと後から判明しています。


今後
戦争や紛争による避難民よりも
環境の変化や自然災害による避難民の方が
はるかに多くなる時代に突入しているのです。


私たち一人一人でも
できることはたくさんあります。




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