8月20日は「世界蚊の日」
1897年8月20日、
英国の医学者ロナルド・ロス氏が
メスの蚊がマラリアを媒介していたことを発見した日です。

蚊は、
世界中に約2,500種が存在する昆虫です。



日本での代表的な人の血を吸う蚊は
ヒトスジシマカ(ヤブカ):背中に白い縞がある蚊で、明るい日中の時間帯に活動して、夜は活動しません。
アカイエカ:夜に活動する蚊の代表格。人間や鳥の血を好んで吸います。夜布団で寝ていると耳元に来る蚊はたいていは、この蚊です。

特に
世界中でも一般的に見られるヒトスジシマカは、
デング熱やジカ熱、チクングニア熱などの病原体を媒介するため、
人間にとっても
厄介者です。

現在
ボルバキアと呼ばれる細菌と放射線照射の技術を組み合わせて
ボルバキア感染蚊を作成し、
ヒトスジシマカを完全に根絶するという研究が
進んでいます。

中国の2つの実験区域で実施された研究では、
野生のヒトスジシマカのメスの個体数を
94%減少させることに成功しています。

でも
このような生物兵器を利用して
一つの種を絶滅させようとするのは
例のない試みであり、
もちろん生態系への影響は全く未知のままです。

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WHO(世界保健機構)やFAO(国際連合食糧農業機関)の統計を元に
人の命を奪う生物ランキングが作られています。

つまり
最も怖い生き物は何か?
というものですが、

第三位は「ヘビ」 
第二位は「人間」 年間犠牲者約47万人

そして
第一位は

「蚊」です。
年間犠牲者約72万人。

これは
蚊がマラリアやデング熱、日本脳炎、ジカ熱などの病原体を媒介するためです。

本当は
蚊が悪いのでは無く
蚊の性質を利用している病原体が悪いのですが、
すべて蚊の悪業になっています。



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夏の間
蚊はどこにでも出てきます。

お墓でさえ
幽霊よりも蚊の方がよく出てきます。



蚊に刺されたら
ぱちっと叩きます。

その時
叩かれずに生き延びた蚊は
叩こうとした人の匂いをしっかりと記憶していて
将来その人から血を吸うのを避けられるようになることが知られています。

ネッタイシマカを用いた実験では、
その忌避効果は、
市販の虫よけスプレーと同等の強さであることが判明しています。


蚊は
ぱちっと叩かれないように
6本の針を駆使して
そっと
皮膚を突き刺して
血を吸います。


そう
あの血を吸う針は、1本刺すだけではなく
役割の異なる6本の針を使いこなしていたのです。





蚊は、
多くの病気を媒介することで知られています。

地球上で人類を死亡させる生物第一位が
この小さな生物です。


蚊が媒介する伝染病による死者数は
年間100万人以上と推定されています。

世界では毎年5億人の人がマラリアに感染し、
100万人以上が命を落としているとされています。
他にも
黄熱病、デング熱、日本脳炎、西ナイル熱をはじめとする
たくさんの病気も媒介しています。

血を吸うのはメスの蚊だけで
これは繁殖期に卵を産むためにタンパク質を供給する必要があるからです。
通常の蚊の食料は
花の蜜などで、蝶などの他の昆虫と同じです。

ある実験では
足の裏の菌が少ない人は蚊に刺されにくいようです。

人間にとっては
蚊はやっかいもの。

蚊なんか
地球上からいなくなればいい
と思っている人は多いのかもしれません。

でも
蚊は
ほぼ全ての大陸に生息し、
地球上のさまざまな生態系の中で
重要な機能を果たしてきました。


実は
生態系の中では
多くの生き物の生命を支える捕食対象にもなっています。


蚊は
水の中に大量に卵を産み
幼虫時代は、ボウフラとして水の中で過ごします。
ボウフラは、
泳ぐ能力が低いために
水生昆虫や魚とにタンパク質などの栄養素を提供する重要な存在になっています。

そして
成虫の蚊になっても、
肉食昆虫や鳥類、爬虫類などの食料となっています。

さらに
植物の花粉を運ぶ役割もあります。

例えばヌカカは、
カカオの花粉を運ぶ役割を担っています。
仮にヌカカを撲滅した場合、
世界中でカカオが結実を妨げられてしまい、
最悪の場合
チョコレートが製造できなくなるかもしれません。


メスの蚊は
血を吸うために
ある生き物の血を吸い、そのあとでさらに別の生き物の血を吸います。

この行為は、
病原菌を広げるということに目が行きますが
本当にそれだけでしょうか?


私は
蚊が
さまざまな動物種の
個体間の情報の伝達に寄与しているように思います。



スイス出身の医師パラケルススは、
1534年の疫病が大流行した時に
患者の排泄物を極微量だけ針の先端につけて
それをパンに刺してから丸めて丸薬を作り
治療に成功したという記録が残されています。


ほんのわずかな痕跡程度の量であっても
自分とは違う異物が生体内に入った場合
身体はなんらかの反応を起こします。



蚊は
病原体を運ぶ部分だけがクローズアップされていますが、
それだけではなく
周囲の人同士の情報を伝える役割があるのではないでしょうか。


現在進めている
ヒトスジシマカの根絶の影響は
人に
他の生物に
生態系に
どのような影響をもたらすのでしょうか。




明日は
蚊に刺されて悟りを開いたお坊さんのお話です。



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