人は
どんなものにでも名前をつけるのが大好きです。

今回
国際天文学連合(IAU)が、
世界中の多くの国と地域が参加して
それぞれ1つの系外惑星系(恒星とそれを公転する惑星)に命名するキャンペーン
「IAU100 NameExoWorldsプロジェクト」
を行っています。


参加しているのは
アフリカ 15
南北アメリカ大陸 16
アジア 17
ヨーロッパ  31
オセアニア 2
合計81の国と地域が参加しています。
yyytprc.nao.ac.jp


日本もこのキャンペーンに参加しています。


今回
日本が命名する系外惑星系
かんむり座の方向距離410光年にある恒星「HD 145457」
それを公転している惑星「HD 145457 b」


この惑星HD 145457 bは、
2010年に
国立天文台のすばる望遠鏡と岡山天体物理観測所(当時)188cm反射望遠鏡を用いて発見された星です。(https://academic.oup.com/pasj/article/62/4/1063/1397597)


恒星:HD 145457
K0型星(橙色巨星)
太陽質量の1.9倍
太陽系からの距離:410光年
天球上の位置:かんむり座
見かけの等級:6.57等


惑星:HD 145457 b
巨大ガス惑星
木星質量の2.23倍
木星半径の推定1.19倍
軌道半径:0.76天文単位
公転周期:176.3日
軌道離心率:0.11
発見年:2010年


こちらは
HD 145457の想像図(国立天文台)
artist-impressionprc.nao.ac.jp


この命名キャンペーンの目的は
ウェブサイトに次のように書かれています。

現在の天文学は、太陽系とは別の恒星をめぐる惑星系を数千個も発見してきています。実に多様な姿の惑星たちは、太陽系しか知らなかった私たちの常識を書き換え続けています。中には、地球とうり二つの性質を持つ惑星や生命の存在する可能性も期待されるようになってきました。

IAU100 NameExoWorldsプロジェクトの目的は、世界中すべての国がこのキャンペーンに参加することによって、世界全体でそうした天文学の発展と天文学的知識の普及を共に目指していくことにあります。

命名ルール

系外惑星系の名前として提案できるのは、
文化・歴史・地理などにおいて深い意義を持ち、
天体に付けるに値すると認められる物や人物や土地などの名前。

天空や天文学に由来する名前、系外惑星系が属している星座に関連する名前を提案することも可能。

日本でのキャンペーンでは、日本語、アイヌ語、琉球語などに由来する名前の提案を推奨。


系外惑星の名前とその系外惑星がめぐる主星の名前、合わせて二つの名前を一組として提案。

二つの名前の間には、一続きの関連性(命名テーマ)が必要。

命名テーマは、短い文章で要約することができる明確な内容であり、
さらに
その系外惑星系に新たな天体(惑星や伴星など)が見つかった場合にも、
命名テーマに沿った名前を新たに提案できる拡張性があるものでなければなりません。






命名テーマ

名前を提案する際、その命名テーマを説明する文章を、200字以上400字以下の日本語で記述

提案された名前をIAU本部に報告する際には、この説明文章をもとに選考委員会が作成する100語以内で記述した英語の解説文が添えられます。


選定された名前の取り扱い
選定された名前は当該天体の公式名として、IAUから認定を受けます。

選定された公式名は、
学術的な符号とともに、あるいは単独で、永久かつ無制限に、国際的に使い続けられます。


応募ガイドは、こちら。
応募はこちら




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