スコットランドでは
麻薬乱用者が急増しています。

そして
麻薬摂取による死者数の上昇傾向が問題化されています。

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スコットランドの新聞「デイリーレコード」でも
その深刻さが取り上げられました。


そして
その解決策として
麻薬使用の非犯罪化を求めるキャンペーンを提唱しました。
「DECLIMINALIZE  DRUG USE」(薬物の非犯罪化)
です。
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麻薬常習者は
長期薬物中毒、精神障害、慢性的な健康障害を抱えています。


ただ薬物使用という犯罪に手を染めているという前に
心身共にぼろぼろに病んでしまっているのです。


その状態で薬物に依存した麻薬常習者たちを
警察が逮捕して、
ただ刑務所に閉じ込めるだけでは、
問題解決には全くなりません。


問題解決にならないどころか
一人の人の人生を回復不能な状態に陥らせてしまいます。


そうではなく
麻薬常習者も同じ国民であり、社会の一員として、
必要な教育、指導、そして脱麻薬のための治療を提供すべきとの声が高まっています。


スコットランド警察の副首席補佐官も、
「政治家は薬物使用を非犯罪化する自信と勇気を持つべきである。」
と述べて、
社会的弱者を保護するための抜本的な改革を求めています。



現在、
薬物使用を非犯罪化して
刑務所に使うはずのその予算を
薬物使用者たちの社会復帰に使用することが
薬物が蔓延したポルトガルをはじめとして
世界25か国以上で行われ
成功しています。



スコットランドにあるグラスゴー市議会の決定で
グラスゴー市内に麻薬常習者のための特別施設が設置され、
専任の医療スタッフが麻薬の扱い方を指導する体制が
3年前から始まりました。



こういった薬物使用が蔓延する背景には、
深刻な貧困問題があります。

貧困地域の薬物乱用は、
富裕地域に比べて
17倍も高いという調査結果が出ています。


特に小児の貧困問題にしっかりと取り組むことが
未来の薬物乱用者を減らす最も重要な課題になっています。


社会から見向きもされず貧困の中で薬物を使用してしまった若い世代にも
残りの長い人生があります。

貧困とは、
「貧しくて困った人」の略です。

困っている人を助ける制度を作ることは
犯罪化して社会から隔離することよりも
大切です。


薬物使用者を犯罪者として扱うのではなく
犯罪罰制度は
時に
遠山の金さんのように「慈悲」を取り入れなければ
根本的な解決に繋がらないのではないでしょうか?


現実的には
多くの困難があり
実現不可能と思えてしまいますが、
一歩進んでやってみなければわからないこと。


愛と信念と強い理念を持って生きている人が
道を失った人たちに出来ることは
刑務所に隔離することではなく
もっと他の道を模索する時期に来ていると思います。




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