クジラの存在価値は
人と同じように
お金では換算できないほど貴重なもの。

プライスレスです。

今回
国際通貨基金(IMF)の経済学者たちが
クジラが人間に提供する「生態系利益」という側面の価値を
試算しました。
IMF

お金に換算すると、
クジラ1頭当たり200万ドル(約2億1000万円)
世界全体のクジラでは、1兆ドル(約210兆円)



さらに
クジラの存在は
人間だけのためではなく
すべての生物にとって恩恵をもたらすものです。

そこまで考慮すると
経済的側面だけ見ても
やはり
プライスレスになります。


まずは
美しい生き物クジラの映像から
見てみましょう。


マッコウクジラの睡眠シーン
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赤ちゃん
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これは
ザトウクジラのバブルネット・フィーディングでしょうか。
魚の群れの周りを円を描くようにまわりながら
口から吐き出す泡によって、
魚を一か所にまとめてから
食べる
というもの。
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美しい白いクジラ「ベルーガ」
眺めているだけで
幸せな気持ちになります。
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クジラの存在自体が
地球の環境保護に大きな貢献をしているということは
今回の経済学者たちの分析した経済面からも
明らかになりました。




大型のクジラは、
大気中の炭素を回収して
大気中から隔離してくれます。

体内に何トンもの炭素をため込むことが出来、
亡くなると、クジラの体は炭素と共に海底へ沈み
数百年もの間、取り込んだ炭素を海底に隔離すると言われています。



クジラは海面近くで巨大な糞を排泄し、
窒素、リン、鉄など植物プランクトンの成長を促すための栄養素として
とても役立っています。
これによって
大気中のCO2が吸収されることになります。

もしも
クジラの生息数を
商業捕鯨が始まる前の推定400万~500万頭にまで回復することが出来たのなら
クジラがいるだけで年間約17億トンのCO2を回収できる試算となります。
これは
ブラジルの1年間のCO2排出量を上回る量になります。
(参考:nationalGeographic)


動物の価値をお金で換算するというこうした分析結果は、
野生生物を経済発展のために殺し続けてきた人類にとって
あらゆる生き物の価値を見直すきっかけになるのかもしれません。
いまだに人は、
自分の利益を優先し、頭の中がお金儲けのことでいっぱいだからです。


クジラのように
あらゆる生き物たちは
実際に
人にも環境にも貢献しています。

コンゴ盆地に住むゾウたちが、
生息場所の熱帯雨林に数十億トンの炭素を隔離する手助けをしているという論文発表も行われています。


地上に何一つ無駄な存在などない。


「地球上のすべての存在には目的がある。
病にはそれを癒す草花があり、
どんな人にも使命がある。
だから私たちは
すべてのものを
すべての人を
尊重しなければならない。」
アメリカ先住民の長老モーニングダブ
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空海の「般若心経秘鍵」の中で
医王ジーヴァカの話に触れた個所があります。
そこには
「医王の目には途に触れて皆薬なり。解宝の人は鉱石を宝と見る。」
と書かれています。

これは、
医王が見れば
道端の雑草と思われる草花すべてに薬効を見出すことが出来る。
宝石を理解した人には
どんな石ころにも価値を見出せる。
という意味です。

ここで空海は、
真にこれを理解できるものは、
般若心経の秘密の教えを見出すことができるとも書いています。

これは
「本質を見通すことが出来れば、世界中すべての物には途方も無い価値がある。」
という意味にも解釈できます。

地球上で、
あらゆる存在に感謝し
自らの霊性を高めるために、
肝に銘じておきたい言葉です。



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