キング・ポウハタン Powhatan(1547-1618年)
本名は、ワフンスナコック。
現在のバージニア州に定住していたポウハタン族の酋長です。
彼は
この地に属する30以上の部族を平和にまとめた功労者として
尊敬されていました。
global.britannica.com
キング・ポウハタン(ポウハタン酋長)は
アニメ映画で有名になったポカホンタスの父です。
英国人が初めて海を渡って北米大陸に入植してきた当時、
現在の米国バージニア州沿岸の
「テナコマカ」と呼ばれる土地に住んでいました。
ポウハタン酋長らポウハタン族は
入植してきた白人たちを温かく迎え入れ、
空腹の白人たちに食事を与え、
歓迎の印である「聖なるパイプ」の儀式を行って
お互いの和平を約束して、
彼らを兄弟として迎え入れました。
しかしながら
白人たちは、
心の中では先住民族を軽蔑しており、
いつか先住民たちを殺してこの地を征服してしまおうという考えがありました。
そして
白人たちは
自分たちが自立できるようになると
和平調停を無視して
先住民族に銃を突き付けて
食料をもっと持って来いと脅し取るようになっていきました。
そして
土地を勝手に奪い、
そこに住んでいた先住民たちを追い払い、
しだいに
集落を徹底的に破壊して
そこに平和に住む人々を虐殺するようになりました。
ポウハタン族は
それでも
根気強く
英国人入植者のもとに交渉人を派遣して、
話し合うことにしました。
でも、
白人たちの要求は「土地は自分たちの所有物」であり、
ポウハタン族の「土地は誰のものでもなく、平等に共有されるもの」という考えが
全く理解されることはなく
交渉は決裂しました。
そして
英国人は、自分たちが勝手に決めた所有地にすむ先住民たちを
片っ端から虐殺していきました。
1613年、
ポウハタン酋長を「ポウハタン族の支配者」だと勘違いしていた英国人は
ポウハタン族を支配するために
酋長の娘ポカホンタスを誘拐し、
理不尽な要求と共に脅迫してきました。
ポカホンタスは
拉致監禁中に、
無理やり
英国人と結婚させられてしまいます。
(ディズニーの映画「ポカホンタス」は
史実とかけ離れ、
白人に都合の良く歪曲されたものとして
先住民たちからは抗議されています。)
ポカホンタスの結婚を機に
束の間の和平が調停されますが、
その後も英国人は
変わらず
略奪と侵略を繰り返しつづけ、
領土を拡大していきました。
1618年、
ポウハタン酋長は
理不尽な扱いを受け続けながらも
和平の道を貫き通したまま、
死去します。
ポウハタン逝去後、
弟のオピチチャパムが酋長になります。
そして
調停者としては
末弟オペチャンカナウが交渉に当たりました。
1622年についに
これ以上の侵略を止めるために
ポウハタン族は白人の入植者村を急襲します。
しかしながら
その後
英国軍からの報復として民族浄化が行われ、
オペチャンカナウは
英国軍に捕まり投獄され、
牢の見張り番によって殺害されました。
調停者として信頼されていたオペチャンカナウの死によって
ポウハタンとその周辺部族の集合体であるポウハタン連邦の士気はさがり
事実上
白人入植者が支配する時代の始まりとなりました。
ポウハタン連邦の人々は
土地を追われ、
一部は入植者に同化し、
また一部は保留地に強制移住させられました。
強制移住させられた保留地でも、
白人たちによって勝手に土地を縮小させられていき、
理不尽な扱いを受け続けました。
最終的には
30部族を超えるポウハタン連邦は、
7部族を残して全滅。
彼らが平和に暮らしていた集落の位置についても
白人が徹底的に破壊してしまったため、
現在では
正確な位置すら分からなくなっています。
現在でも
国際紛争や非人道的な行為は無くなるどころか
表向きは人道的な立ち振る舞いでカモフラージュしながらも
ますますエスカレートしています。
私たちは
こういった過去の歴史から
何を学び、
どう未来へと繋げていくのでしょうか?
人は
心が静謐に包まれたとき、
光へと向かう性質があります。
それが人の魂の本質だからです。
ではなぜ、
顕在意識では
逆行する方を選んでしまうのでしょう?
学び。
すべてが光へと向かうための学びだと強く確信したのであれば、
あらゆる苦難の体験の意味が
根底から変わってきます。
私たちは
外界でのさまざまな経験を通して
自分に内在する光を見出すとともに
光が届いていない部分も見出すことが出来ます。
顕在意識は
光の届かない部分を見つける才能があるのです。
物質世界レベルにおいては
途方も無い困難な体験は
大きなエネルギー世界レベルの視点から見ることが出来れば
光への道標になっているのではないでしょうか。
今
この時期に気づかなければならないこと。
今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いします。

人気ブログランキング
本名は、ワフンスナコック。
現在のバージニア州に定住していたポウハタン族の酋長です。
彼は
この地に属する30以上の部族を平和にまとめた功労者として
尊敬されていました。

キング・ポウハタン(ポウハタン酋長)は
アニメ映画で有名になったポカホンタスの父です。
英国人が初めて海を渡って北米大陸に入植してきた当時、
現在の米国バージニア州沿岸の
「テナコマカ」と呼ばれる土地に住んでいました。
ポウハタン酋長らポウハタン族は
入植してきた白人たちを温かく迎え入れ、
空腹の白人たちに食事を与え、
歓迎の印である「聖なるパイプ」の儀式を行って
お互いの和平を約束して、
彼らを兄弟として迎え入れました。
しかしながら
白人たちは、
心の中では先住民族を軽蔑しており、
いつか先住民たちを殺してこの地を征服してしまおうという考えがありました。
そして
白人たちは
自分たちが自立できるようになると
和平調停を無視して
先住民族に銃を突き付けて
食料をもっと持って来いと脅し取るようになっていきました。
そして
土地を勝手に奪い、
そこに住んでいた先住民たちを追い払い、
しだいに
集落を徹底的に破壊して
そこに平和に住む人々を虐殺するようになりました。
ポウハタン族は
それでも
根気強く
英国人入植者のもとに交渉人を派遣して、
話し合うことにしました。
でも、
白人たちの要求は「土地は自分たちの所有物」であり、
ポウハタン族の「土地は誰のものでもなく、平等に共有されるもの」という考えが
全く理解されることはなく
交渉は決裂しました。
そして
英国人は、自分たちが勝手に決めた所有地にすむ先住民たちを
片っ端から虐殺していきました。
1613年、
ポウハタン酋長を「ポウハタン族の支配者」だと勘違いしていた英国人は
ポウハタン族を支配するために
酋長の娘ポカホンタスを誘拐し、
理不尽な要求と共に脅迫してきました。
ポカホンタスは
拉致監禁中に、
無理やり
英国人と結婚させられてしまいます。
(ディズニーの映画「ポカホンタス」は
史実とかけ離れ、
白人に都合の良く歪曲されたものとして
先住民たちからは抗議されています。)
ポカホンタスの結婚を機に
束の間の和平が調停されますが、
その後も英国人は
変わらず
略奪と侵略を繰り返しつづけ、
領土を拡大していきました。
1618年、
ポウハタン酋長は
理不尽な扱いを受け続けながらも
和平の道を貫き通したまま、
死去します。
ポウハタン逝去後、
弟のオピチチャパムが酋長になります。
そして
調停者としては
末弟オペチャンカナウが交渉に当たりました。
1622年についに
これ以上の侵略を止めるために
ポウハタン族は白人の入植者村を急襲します。
しかしながら
その後
英国軍からの報復として民族浄化が行われ、
オペチャンカナウは
英国軍に捕まり投獄され、
牢の見張り番によって殺害されました。
調停者として信頼されていたオペチャンカナウの死によって
ポウハタンとその周辺部族の集合体であるポウハタン連邦の士気はさがり
事実上
白人入植者が支配する時代の始まりとなりました。
ポウハタン連邦の人々は
土地を追われ、
一部は入植者に同化し、
また一部は保留地に強制移住させられました。
強制移住させられた保留地でも、
白人たちによって勝手に土地を縮小させられていき、
理不尽な扱いを受け続けました。
最終的には
30部族を超えるポウハタン連邦は、
7部族を残して全滅。
彼らが平和に暮らしていた集落の位置についても
白人が徹底的に破壊してしまったため、
現在では
正確な位置すら分からなくなっています。
現在でも
国際紛争や非人道的な行為は無くなるどころか
表向きは人道的な立ち振る舞いでカモフラージュしながらも
ますますエスカレートしています。
私たちは
こういった過去の歴史から
何を学び、
どう未来へと繋げていくのでしょうか?
人は
心が静謐に包まれたとき、
光へと向かう性質があります。
それが人の魂の本質だからです。
ではなぜ、
顕在意識では
逆行する方を選んでしまうのでしょう?
学び。
すべてが光へと向かうための学びだと強く確信したのであれば、
あらゆる苦難の体験の意味が
根底から変わってきます。
私たちは
外界でのさまざまな経験を通して
自分に内在する光を見出すとともに
光が届いていない部分も見出すことが出来ます。
顕在意識は
光の届かない部分を見つける才能があるのです。
物質世界レベルにおいては
途方も無い困難な体験は
大きなエネルギー世界レベルの視点から見ることが出来れば
光への道標になっているのではないでしょうか。
今
この時期に気づかなければならないこと。
今日もありがとうございます。
ブログランキング参加しています。
よろしければクリックお願いします。
人気ブログランキング
コメント
コメント一覧
光の届かない部分を見つける才能があるのです。』
才能。
ここにこの言葉を選択される森井先生が素敵です。すべての闇は光への道標。
あらゆる苦難に真摯に向き合っているすべての人へ届きますように。
あまりに酷い仕打ちには、言葉がありません。
たくさんの学びをありがとうございます。
今日の私の日常に、それを活かします。
先生がいつも記事にしてくださる心が真に美しく優しく、そして強く、友好的なインディアンの方々が、言葉にできないくらい無抵抗にあまりに酷い仕打ち・迫害を受け続けてきた歴史に言葉もありません。
人が死にあの世にゆく時には、今まで自分が行ってきたものをすべて見せられると聞きますが、その時自ら行ってきた行為の過ちに気づくのでは遅すぎます。
私たちの命を育み、恵みを与えて下さっている太陽、地球、月を始め、大自然、全ての生物に、ありがとうございます、と毎日ほんのわずかな時間でも思いを馳せたいです。
いつも大切な気づきをありがとうございます。
今日の三番目のコメントの「あゆか」さん。
私と同じ名前の方ですが、私ではありません(笑)
私と同じ名前ていらっしゃるので、私のほうは、名前を「あゆか⭐ 」に、変えました。
いつも森井先生の記事はもちろん、コメントをくださる全ての皆さんから気づきを頂いています。ありがとうございます。
いつかみなさんとお会いできる日があればいいな。
その日を楽しみにしています(◍•ᴗ•◍)
あゆかさん、はじめまして。
同じ名前の方のコメントに、最初コメントを見たときにビックリしました!
同じ名前でいらっしゃるのですね。
それでは、私のほう、名前を「あゆか⭐」に変えることにします。
私は、森井先生をはじめ、としちゃんのコメントもそうですし、全ての皆さんのコメントに気づきを頂いたり、楽しみに読ませて頂いてます。
皆さん、いつも本当にありがとうございます(◍•ᴗ•◍)
私も、勝手にあるときから、インディアンだったことがあるかもと、思いましたが、西部劇等、好きでなく、きちんとみたことはありませんが、なんとなく、インディアンが悪者になっているような気がします。
ひかたまで、初めて、このようなお話を知ることができました。多くの人に知って欲しいとおもいます。
現実問題として、今中国が、北海道の水源や土地を買い漁っています。沖縄もそうです。インディアンに対する白人のような非道な方法で問題になってます。この件に関しては小野寺まさる元道議会議員が情報発信してくれていますが、しっかり法律をつくり、中国を追い出すことが現実問題として必要と思います。
先生がここで指している白人が、入植者(settlers)だということは明らかに分かるのですが、「白人」といってしまうと、すべての白人の方々を意味してしまい、逆人種差別的なニュアンスを含んでしまうことが気になってしまいます。たとえば”白人の入植者”とか他の言葉を使うとか?どうも人種差別には敏感に反応してしまう性質で失礼いたします。
例えば、中国人や韓国人やアジア人に、日本の戦時中のあれこれを「日本人は○○!!XXX-!!」といわれてしまえば、こちらがいくら友好関係を築きたいと思っても無理かなぁ・・となるし、しつこければやり返したくもなる。アメリカ人に「パールハーバー」と指さされても「わたしだってあんなことしてほしくなかった」としかいいようがないですし。
先生は素晴らしい”白人”の講師の方々を招いて、ワークショップをやっていらっしゃいますよね。もし、同志の方々がブログなどで「J〇P」とかいっていたら、やはり良い気持ちはしないと思うのです。
アメリカの入植者のDNAは今もしっかりと一部のアメリカ人に受け継がれていると思います。日本の軍国主義が日本社会にしっかりと根付いているように。根っこは同じです。
でも闇はなくならないし、排斥しようとするよりも学んで、なだめて、折り合いつけながら、頭をもたげさせないように、戦争にならないようにバランスをとっていくことしかないのかなと思います。
戦争を考える時、今も同じ時代に生きている被曝者や戦争経験した方は、PTSDやフラッシュバックにずっと苦しんで生きてこられたのだろうなと思います。映画のスクリーンを見るように、過去の映像をただ受け入れて眺められるようになりますように。それには一度の人生では短すぎるのかもしれませんが。